紋次郎気質

1972年、一世を風靡した中村敦夫演じる木枯し紋次郎。笹沢氏が生み出した紋次郎とを比較しながら、紋次郎の魅力に迫ります。

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紋次郎の影を追う「京都ロケ地 摩気」

紋次郎の影を追う「京都ロケ地 摩気」

紋次郎の影を追う「京都ロケ地 摩気」
難しい地名ですが「まけ」と呼ぶのだそうです。
京都府南丹市園部町に摩気の里があります。鄙びた田園地帯……ゆったりと時間が流れる空気感が心地いいところです。
私はこの地を2回訪れています。1回目は秋……彼岸花が咲く頃でした。2回目はこの夏……今年一番の猛暑と言われた日で、立っているだけで汗がしたたり落ちました。

紋次郎の影を追う「京都ロケ地 摩気」

この摩気は、「新木枯し紋次郎」の「鴉が三羽の身代金」でのロケ地です。
菊乃の道案内で紋次郎が渡ったり、庄屋の屋敷に呼び出された嘉兵衛とお杉が渡る橋……それが「摩気橋」です。
映像で見ると木造の橋ですが、現在の橋桁はコンクリート製になっています。コンクリートといっても石垣風に見えるように模様が施されており、欄干や橋桁は木製でした。
遠目であれば、シルエットとして違和感はありません。ただこの橋の両たもとに標識があり興ざめではありますが、日々の生活に使われている橋なので、致し方ありません。ともすれば、セットと同一視しがちなわがままな見方に反省。
よく見るとこの標識は固定されてはいないようで、撮影時には取り外せるようになっていました。
さすが、時代劇と共生する里です。

紋次郎の影を追う「京都ロケ地 摩気」

紋次郎の影を追う「京都ロケ地 摩気」

紋次郎の影を追う「京都ロケ地 摩気」

紋次郎の影を追う「京都ロケ地 摩気」

橋の北詰めには風情のある民家や蔵があります。大きな樹が生い茂り、映像では庄屋の屋敷や蔵となっていますが、点在するものをうまくつないであります。

紋次郎の影を追う「京都ロケ地 摩気」

このロケ地の一番の決め手は石の灯籠です。橋の南側にあるのですが、実に大きくて立派なものです。
自然石をそのまま使った重量感のある灯籠ですが、火袋が木製なのでビックリ。よくぞあの重みに耐えているものです。
テレビ映像でもチラリと見えていました。あの形は特別ですので、すぐ分かりました。

紋次郎の影を追う「京都ロケ地 摩気」

橋を渡りしばらく行くと摩気神社の鳥居が見えます。
摩気神社の起源は古く、1200年以上の歴史があり、白河天皇も行幸されたという由緒正しい大社です。
この周辺には古墳群がありますので、早くから開けたところだったようです。

宝暦年間に火災のため境内一面が消失、その後明和4年(1767年)に再建されました。

紋次郎の影を追う「京都ロケ地 摩気」

鳥居をくぐり参道を進むと、立派な楼門がどっしりと構えています。拝殿や本殿は茅葺きの屋根が使われています。

紋次郎の影を追う「京都ロケ地 摩気」

紋次郎の影を追う「京都ロケ地 摩気」

裏手には風情のある長い塀があります。また、この社の裏手は谷地田になっていて、時代劇のロケ地としてはうってつけの場所でしょう。

紋次郎の影を追う「京都ロケ地 摩気」

紋次郎の影を追う「京都ロケ地 摩気」

紋次郎の影を追う「京都ロケ地 摩気」

もしかしたら、他の紋次郎作品でも使用されていたかもしれません。また、確認したいと思います。

この地における摩気橋は、現在と過去との結界をつくっているように感じました。また、開発の波から守ったような神々しい気配もします。
しかし本当は、この地に昔から住まう方々が、ずっとこの風情を守ってくださっているんですね。
本当にありがたいことです。

紋次郎の影を追う「京都ロケ地 摩気」

今でもこの地は時代劇のロケ地として使われていますし、これから先も時代劇の宝物として珍重されると思います。
愛情を持って、この風情をみんなで守っていきたいものです。

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Re: 紋次郎の影を追う「京都ロケ地 摩気」

おお~~、昨日ちょうどこのすぐ近く、府道372号線を走ってました。

ほんと、時代劇撮影のために有るような村落ですね。
この大きな民家も、「鴉」にチラッと写ってますが、撮影のために屋根のアンテナを外したんじゃなくって、最初から無いのでしたか。

時代劇と共生する里って、いいですねえ。
もっとそんな集落が増えてくれたら良いのに。
…といっても、お夕さんのおっしゃるとおり、住んでる人は時代劇の撮影のために生活しているわけではないので、葺き替えが大変な茅葺屋根もトタンにしたほうが便利なんでしょうけどねえ。

ところで、去年おみつさんのとこに書いた「竜胆は夕映えに降った」の撮影地、大枝沓掛西長町。
山の斜面に柿林が遠くまで広がり、京都市内も一望でき、とても風光明媚なうえ、また私自身が居住していた地として毎年春には寄っていたのですが…。

つい先日、京都縦貫自動車道の建設が始まり、文五郎と藤兵衛が立ち話する小道はおろか、柿林もメチャクチャに破壊されてしまいました。
こうなる前に、お夕さんにここを見てもらいたかった…。(涙)

  • 20110816
  • TOKI ♦nhNJg39g
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Re: 紋次郎の影を追う「京都ロケ地 摩気」

TOKIさま、コメントをいただきありがとうございます。

もう少しで、「未知との遭遇」(笑)だったんですね。
亀岡、園部には、魅力的なところが満載ですね。他にもいくつか神社を回ってきました。

帰り道がちょうど「沓掛」方面。
工事してましたが、まさかご紹介いただいた柿林の受難だったとは思いもよらず……。残念です。

この秋か冬に行こうと思っていたのですが、悲しいです。TOKIさんは、もっと落胆されているとお察し申し上げます。

開発という名のもとで、かけがえのない風景が消えていくのは寂しいものです。

「いつまでも あると思うな 親とロケ地」……字余り
 

  • 20110816
  • お夕 ♦wikz35BA
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Re: 紋次郎の影を追う「京都ロケ地 摩気」

先日京都から帰ってきたのですが
観光地ばかり回ったので
こういった風情ある場所には
足を伸ばしませんでした。

素敵な場所ですね。

  • 20110818
  • ナラリーノ ♦SJMMuUIM
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Re: 紋次郎の影を追う「京都ロケ地 摩気」

ナラリーノさま、コメントをいただきありがとうございます。

京都に行かれたんですね。
観光地は人でいっぱいでしょうけど、私が行く所は、いつもほとんど無人。

静けさの中、紋次郎サンを探しておりますが、未だ出逢えません(笑)。


  • 20110819
  • お夕 ♦wikz35BA
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Re: 紋次郎の影を追う「京都ロケ地 摩気」

お夕さんも神社を廻っておられましたか。
私も、紋次郎のとあるシーンが犬飼神社では?と思って寄りましたが、違ってました。

紋次郎の撮影地で、私が気になっているのは、お夕さんが昨年の8月【「新木枯し紋次郎」への道】で書いておられる「山、川、森、田んぼを備えたロケ地を伏見で見つけ、移動なしで各シーンを撮るのである。交通費や移動費がカットできる。 」のくだりです。

伏見には緑がごく僅かほどしかありません。
その数少ない森林地帯の稲荷山や日野、醍醐山近辺は私も何度か通りましたが、山裾まで現代の建物が並んでいます。
これを書くにあたって、google map写真でも調べたのですが…。

しかも京都撮影所からここへ来るには、9号線&1号線を通らなければならず、京都北山の倍の時間がかかってしまいます。
「私が見つけられなかっただけで、伏見のどこかに日本の原風景が残ってたのかなあ。それとも敦夫さんの記憶違いなのかなあ。」とずっと疑問なのです。

  • 20110819
  • TOKI ♦nhNJg39g
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Re: 紋次郎の影を追う「京都ロケ地 摩気」

TOKIさま、コメントをいただきありがとうございます。

亀岡の犬飼天満宮ですか?
その神社には行ってないのですが、調べてみますと、犬飼川に架かる天神橋が気になります。
昔は木製だったらしいですね。
紋次郎はよく橋を渡りますが、ほとんど全部今では架け替えられていると思います。
ロケ地で残ってる橋があればいいですねえ。

どの作品でも、必ず気になるロケシーンがあります。
TOKIさんはどのシーンが気になられたのでしょうか?またお教えください。

敦夫さんの早撮りの件ですが、「京都の伏見近くに適地を見つけ……」とありますが、私もその方面にそんな地があるのかなあ、と思います。(というほど、地理には詳しくないんですけど)
3日間で撮ったとありますから、敦夫さんが監督をされた作品だと思いますが……どこなんでしょうねえ。

  • 20110819
  • お夕 ♦wikz35BA
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Re: 紋次郎の影を追う「京都ロケ地 摩気」

Guten Tag、お夕さん、
京都郊外のロケ地巡りというのもいいですねぇ~、
藁葺屋根の一部の苔のようなあおあおとしたところに鄙びた歴史を感じます。
京都市内ではなかなかみれるものではありませんものねぇ~・・・

帰国すると必ず京都へは何度か出かけますが、
郊外へ足を伸ばすことないので次回の楽しみにしたいと思っています。
でも伏見の商店街へは毎回行き安本茶本舗で美味しいお茶を買っていますのよ・・・

  • 20120416
  • 淡青 ♦pDmV/urE
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Re: 紋次郎の影を追う「京都ロケ地 摩気」

淡青さま、コメントをいただきありがとうございます。

京都は、郊外の方に魅力を感じますね。
山沿いにある、人気のない神社や寺院を見つけると、うれしくなります。
日本の原風景がまだ残っているなんて、ステキですよね。
また良ければ、足を伸ばしてほっこりしてみてください。

  • 20120417
  • お夕 ♦wikz35BA
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Re: 紋次郎の影を追う「京都ロケ地 摩気」

現在55歳になる私も紋次朗の大ファンで、このサイトを参考にしながら、摩気の古民家を見てきました。
本当に風情のある民家でよくこの時代まで残っているなあと感銘を受けました。
近くで農作業していたおじさんに聞いたところ古くは庄屋さんで酒蔵もしていたとのこと。
また、鬼平犯科帳のロケにも使われたとのことでした。
これからもあちこち訪ねてみたいと思います。

  • 20120513
  • jhonsuke ♦-
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Re: 紋次郎の影を追う「京都ロケ地 摩気」

jhonsukeさま、初めまして。
コメントをいただきありがとうございます。

摩気に行かれたんですね。
少しでも拙ブログが、お役に立ったのでしたら嬉しいです。

摩気の周辺にもたくさん、時代劇に使えそうなところがあったように思います。
いいところですよね。

私の近所にも、「鬼平犯科帳」や「剣客商売」でよく撮影に来られました。(滋賀県の水郷近くです)

ぜひおいで下さい!(自称 滋賀県観光大使より)

  • 20120513
  • お夕 ♦wikz35BA
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