紋次郎気質

1972年、一世を風靡した中村敦夫演じる木枯し紋次郎。笹沢氏が生み出した紋次郎とを比較しながら、紋次郎の魅力に迫ります。

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日々紋次郎「堂 昌一挿絵画集」

日々紋次郎「堂 昌一挿絵画集」

日々紋次郎「堂 昌一挿絵画集」
堂氏については恥ずかしながら、当時はあまり存じ上げておりませんでした。
というのも「唄を数えた鳴神峠」以降、しばらく紋次郎サンからは離れておりましたので……。

日々紋次郎「堂 昌一挿絵画集」

日々紋次郎「堂 昌一挿絵画集」


岩田氏の画集より後に、堂氏の挿絵画集をネットで購入しました。
この画集は1992年、ノーベル書房から発行されていて、定価は38000円。古書ということで、今回もかなり安価で入手できましたが、当時の価格では手が出せなかったと思います。

日々紋次郎「堂 昌一挿絵画集」
*上記は「潮来の伊太郎」。こちらもかっこいいです!

笹沢氏の作品では、「木枯し紋次郎」の他に、「日暮妖之介」「潮来の伊太郎」「狂乱 春の夜の夢」「今朝もまた夢」の挿絵が掲載されていて、ページ数も多いです。

「狂乱……」と「今朝も……」は未読ですが、「日暮……」と「潮来の……」は昔読みました。しかしながら、その挿絵は堂氏であったということは、知りませんでした。
作風が、岩田氏と似ていることもあったのか、違和感なく目にしていたように思います。

日々紋次郎「堂 昌一挿絵画集」

さて「木枯し紋次郎」の挿絵ですが、(小説現代・河北新報ー1975)とありますが、私はもう少し後の作品からではないか、と思っています。

本中で堂氏は「岩田先生には艶冶な女の美しさを、他の先生達には画の基本と心構えを教わった。」と書いています。
また「岩田先生の生前、先生の体調の悪いときに、月刊「明星」や「平凡」のさしえのピンチ・ヒッターをしたことも、いまは懐かしい想い出となった。」ともあり、岩田氏を師と仰いでいらっしゃったようです。

日々紋次郎「堂 昌一挿絵画集」

岩田氏と比べると、ディテールまでしっかり描き込まれているように感じます。
紋次郎像は、岩田氏の方がシャープな骨格美、堂氏の方は躍動感がある筋肉美といった印象を受けます。

日々紋次郎「堂 昌一挿絵画集」

日々紋次郎「堂 昌一挿絵画集」

紋次郎の顔は、堂氏の方が男前?(笑)に描かれていて、中村紋次郎でも菅原紋次郎でもなさそうです。(決して、両氏が男前ではないという意味ではありません……笑)

日々紋次郎「堂 昌一挿絵画集」

また堂氏の作品はアングルが大胆なように思います。特に俯瞰された作品などはドラマチックで、映画撮影のワンシーンかと思えるほどです。
ダイナミックな時代小説の作品などを見ていると、とても「小説>挿絵」などとは思えず、両者の才能や職人気質な想いが、相乗効果を上げ作品をより上質なものに仕上げています。

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堂 昌一氏は惜しくも2年前、85歳で他界されました。
またひとり、紋次郎に関わったかたがお亡くなりになっています。
寂しいです。

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Re: 日々紋次郎「堂 昌一挿絵画集」

お夕さん、こんにちは♪

堂 昌一氏は、岩田画伯の連載作品の後を継ぐ形での
挿し絵も多かったですね。
現代劇の挿し絵も多かったのですが、圧倒的に時代劇が
迫力がありました。

帰って来た木枯し紋次郎シリーズは文庫版にもカバー、
そして後半のニ巻には挿し絵まで収録してありました。
おっしゃる通り、骨太の肉体感溢れる躍動美でしたね。
また一つ「昭和」が終わったと感じています。

いつもありがとうございます。
これからも楽しい話題をご提供下さい。
では、又♪

Re: 日々紋次郎「堂 昌一挿絵画集」

ぶんぶんさま、コメントをいただきありがとうございます。

思えばぶんぶんさんとお近づきになれたのは、岩田画伯の挿絵をご紹介くださった記事からでした。
ありがとうございました。

時代劇の挿絵を描く場合は、時代考証がしっかりなされていないといけない訳で、
労力のほどを思います。

岩田画伯、堂画伯、ご両名とも空間の使い方が絶妙で、計算された構図のすばらしさには目を見張るものがあります。

また、描かれた女性の妖艶さも魅力の一つで、後れ毛の一本までも艶があり、美しさを演出していると思います。

今は、どなたが後継者として活躍されていらっしゃるのでしょうね。

  • 20130604
  • お夕 ♦wikz35BA
  • URL
  • 編集 ]
Re: 日々紋次郎「堂 昌一挿絵画集」

久しぶりに男前の紋次郎さんを見せていただき感謝!、
いい挿絵集をお求めになりましたねっ、物語が聞こえてきそうな絵ですよねぇ~・・・


  • 20130608
  • 淡青 ♦pDmV/urE
  • URL
  • 編集 ]
Re: 日々紋次郎「堂 昌一挿絵画集」

淡青さま、コメントをいただきありがとうございます。

かっこいいでしょ?
岩田氏、堂氏、どちらが描かれても、惚れ惚れするかっこよさです。
願わくば、原画が欲しいものですが、叶わぬ夢です。

  • 20130608
  • お夕 ♦wikz35BA
  • URL
  • 編集 ]
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