紋次郎気質

1972年、一世を風靡した中村敦夫演じる木枯し紋次郎。笹沢氏が生み出した紋次郎とを比較しながら、紋次郎の魅力に迫ります。

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「帰って来た木枯し紋次郎」のおまけ

「帰って来た木枯し紋次郎」のおまけ

「帰って来た木枯し紋次郎」のおまけ
「帰って来た木枯し紋次郎」のエンディングロールは、ファンにとっては嬉しい映像のオンパレードですね。

まず、第1話「川留めの水は濁った」から……。
1枚目は「毛返し」のサイコロ。この作品のヒロイン、小川真由美さん演じる「お勝」のいかさま博奕の手口です。このお勝は、紋次郎の姉「お光」と瓜二つという設定なんですが、ちょっとイメージとは違うように感じました。
2枚目は片肌脱いで壷を振るお勝さん。なかなか色っぽかったですね。
3枚目は、お勝と、示し合わせていかさまを企てた弟役の「植田峻」さんとお勝。
姉弟が、いかさま博奕で稼いだ金を持って逃げるところを、紋次郎に見つけられます。
植田さんは、なかなかいい味を出していました。しっかり者のお勝に頼りっぱなしの弟でした。

「帰って来た木枯し紋次郎」のおまけ

4枚目は、第2話「地蔵峠の雨に消える」の、紋次郎が若い頃の回想シーン。
珍しく股引を履かず、膝上は肌を露出しています。こういう出で立ちは、このシーンだけだったのではないでしょうか。紋次郎が、「一宿一飯」を嫌う理由がここでわかりました。何の恨みもない人殺しを頼まれ、端金で追い払われる渡世の義理が嫌だったんですね。紋次郎にも、こんな時期があったんだと意外でした。
5枚目は、十太に頼まれて訪れた「お千代」の家。お千代さんの美しさに、つい紋次郎も雄弁になってしまいました。
6枚目は、有名な雨の中での殺陣。このシーンの中でのワンショットが、敦夫さんの著書、「渡世人気質」の表紙になっています。

「帰って来た木枯し紋次郎」のおまけ

7枚目は「峠に哭いた甲州路」から……。
紋次郎と片足の「お妙」さんのシルエットが印象的でした。紋次郎の出立を見送ろうとしたお妙さんですね。
8枚目は、今は亡き「原田芳雄」さんとのツーショット。原田さん演じる源太から、村を襲撃する仲間に加わらないかと誘われるシーン。原田さんとは、「無宿人 御子神の丈吉」でも共演されていました。原田さんは敦夫さんと同じく俳優座にいましたが、一緒に退団。一時は同じプロダクションに在籍されていました。
9枚目は、襲撃された村を助けに行くため、棚田を駆け上がるシーンです。敦夫さんの脚力があっての演出だったと思います。

「帰って来た木枯し紋次郎」のおまけ

10枚目からは第1シーズンの最終回「流れ舟は帰らず」から……。
テレビ版での市川監督作品の最終回でもあります。
少しコミカルタッチの、「お秀」役の吉田日出子さん。方向音痴の、世間知らずなお嬢さん。髪も着物も乱れまくり、彷徨する様は面白かったです。
11枚目は炎をバックにした紋次郎の一瞬のショット。
続いて12枚目は、燃える橋を背に鬼の十兵衛と対峙する紋次郎。
最後は、燃え上がり崩れ落ちようとする牧須橋。

どのシーンも脳裡に焼き付いているものばかりです。
エンディングにこれらを使うということは、やはり当時のファンへのサービスとしか考えられません。
市川監督、本当にありがとうございました。

ファンの方なら、どの映像のワンカットでも、言い当てることができると思います。しかしやはり、市川監督が演出された作品には思い入れが強いように思います。どこを切り取っても、すべて絵になりますね。

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Re: 「帰って来た木枯し紋次郎」のおまけ

私もあのエンドでおお~~!!となりました。
当時、私は紋次郎のビデオをコンプリートしておらず、市川作品は市販された「地蔵峠」「甲州路」しか持ってなかったのです。
そしてこのエンディングで、「流れ舟」の、炎をバックにした紋次郎の姿が、20年間記憶の中にあったものとほぼ同一だったことに驚かされました。
「甲州路」はよくビデオで見てたのですが、川面を背景にしたショットの印象が強く、あの紋次郎とお妙さんのシルエットは、それほど印象に無かったのです。
が、静止画にしたら、やっぱ良いですね、これ。

市川監督がこれだけ見事な絵作りをされてるので、他の監督の手掛けた作品も、それに負けるなとばかりに気合が入っていたと思います。

紋次郎の半股引き姿は、原作の「六地蔵」「女人講」で出てきますね。
原作では夏場は半股引きで合羽も着ない、てなもんや三度笠みたいなスタイルなんですが、やはり紋次郎は、撮影は暑くとも、いつものスタイルでないと。(笑)

  • 20130926
  • TOKI ♦nhNJg39g
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Re: 「帰って来た木枯し紋次郎」のおまけ

今晩は、お夕さん、

このエンディングロール面白そうですね、

小川真由美さんは三百人劇場という白山下に
あった小さな劇場で観客としてこられていて
近くでみたのですが演じてない時も妖艶ではっとする美しさでした。

お夕さんの丁寧な解説と合間にある情緒ある写真で観てなくても
映像のオンパレードが再現されたようで満足していますのよっ、

Vielen Dank!


  • 20130927
  • 淡青 ♦pDmV/urE
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Re: 「帰って来た木枯し紋次郎」のおまけ

TOKIさま、コメントをいただきありがとうございます。

「市川崑劇場」と銘打った限りは、それなりの質の高さを求められますから、自ずと監督さんも力が入ったことでしょうねぇ。
自分のカラーを前面に出しながらも、市川監督をリスペクトする姿勢が随所に見られましたね。

紋次郎の出で立ちは、やはり「アウトドア秋冬コレクション」(笑)でないといけません。
生足が見えると、私としてはとても居心地が悪く、気恥ずかしくなるのですが、どうしてなんでしょうね?

  • 20130928
  • お夕 ♦wikz35BA
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Re: 「帰って来た木枯し紋次郎」のおまけ

淡青さま、コメントをいただきありがとうございます。

小川真由美さんを最近テレビで見ましたが、今も変わらぬ美しさでした。
講演会のとき、敦夫さんを会場内で見たのですが、一般人とは全く違うオーラがありました。やっぱり、俳優さんは違うなあ、と感心した次第です。

オープニングとエンディングは、作品を表す上で重要なものですから、作り手の思い入れが大きかったと思います。
しかし、どんなにいい映像であっても、受け手の感性が鈍いと届かないでしょうね。
紋次郎ファンにとっては、どれを見てもビンビン反応し、胸に迫るものばかりだと思います。

  • 20130928
  • お夕 ♦wikz35BA
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