紋次郎気質

1972年、一世を風靡した中村敦夫演じる木枯し紋次郎。笹沢氏が生み出した紋次郎とを比較しながら、紋次郎の魅力に迫ります。

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紋cafeでいっぷく「彼岸花の不思議」

紋cafeでいっぷく 「彼岸花の不思議」

紋cafeでいっぷく「彼岸花の不思議」
今年も、彼岸花の咲く頃を迎えました。いつも不思議に思うこと……お彼岸近くになると、咲くということ。まるで体内カレンダーでもあるかのように、この時期になると急に咲き出します。

以前、「梅干と日本刀」(樋口清之 著)を読んだとき、彼岸花に対する日本人の知恵に驚かされたことがあります。
それは、彼岸花は人が植えたものであり、理にかなったものであるということです。
彼岸花は、人里でしかお目にかかれません。というのは、「渡来植物」だからです。
平安時代の末期から鎌倉時代に、中国から日本に持ち込まれたようです。そういえば、土手や墓地、神社の境内、田畑の畦道などではよく見かけますが、山奥には咲いていません。

紋cafeでいっぷく 「彼岸花の不思議」

彼岸花は、飢饉の時の非常食という役割がありました。球根には毒があるのですが、正しく処理をすれば食することができます。
飢饉となり、食べる物が底をついた時の最終手段が彼岸花の球根だったのです。
いざという時の非常食ですから、墓地に植えたとも言われます。墓地にあるものは、やはり手を出しにくいですからね。

他の文献を見ると、球根の猛毒は、ネズミやモグラよけにもなったということです。作物を守るという役目もあったのですね。

紋cafeでいっぷく 「彼岸花の不思議」

急に茎だけが伸び、花を咲かせて、その後に葉が出てきて冬を越します。その間に光合成をせっせとして、球根に栄養を送り、春になると枯れて休眠状態になります。そして、秋になるとまた花を咲かせる……というサイクルですが、これもまた不思議……普通の植物の逆サイクル。

逆といえば、呼び名もそう。
別名の「曼珠沙華」は仏典に出てくる縁起の良い名前ですが、「死人花」「地獄花」とも呼ばれ、不吉な花と嫌われたりもします。
私も子どもの頃、持ち帰ると、母親に「縁起が悪い」と叱られたものです。
人里に咲く花ですから、それだけ異名が多かったのでしょう。

今では、白や黄色の彼岸花が、観賞用品種として愛されています。

どうぞこれからも、彼岸花を食べることがない世の中でありますように……と思います。

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この記事へのコメント

Re: 紋cafeでいっぷく「彼岸花の不思議」

写真、素敵ですね!

私も先日、明日香村へ彼岸花を見に行ってきたばかりでした。
彼岸花と桜は、一瞬にして咲き誇ってまわりの風景を一変させ、すぐに消えていくのが特徴ですよね。
この時期は、普段ならどうってことのない場所が、「オオオッ!」と目を見張るようになるので、バイクで走ってても止まってばっかりです。

めでたい花の象徴の桜と違い、彼岸花はわりと忌み嫌われてます。
その理由は、お夕さんの書いておられることのようです。

群生する彼岸花と、その枯れていく様を見て、私なりにふと思いました。
他の花なら、散っても種や実をつけたり、葉が出たりします。
しかし、彼岸花はそんなものを残さず、白くなって朽ち、最後には溶けたようになり、いかにも「死」という感じです。
もしかしたら昔の人が、飢饉や疫病で死んでいった者たちの骸を集めて打ち棄て、それが腐敗して朽ち、土に帰るまでを見て知っており、この花の短い一生が、それを想起させたのかもしれない、と。

毒々しくも鮮やかな紅い花が新たに咲いている傍らに、白骨のように朽ちてしまった花たちの遺骸が累々と重なっているのを見て、そんなことを思い、「色即是空」という言葉をも思い起こしました。

  • 20130930
  • TOKI ♦nhNJg39g
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Re: 紋cafeでいっぷく「彼岸花の不思議」

お夕さん、こんにちわ。

今日は姐さんにブログ村に草鞋を脱いだ挨拶にめえりやした。姐さんの縄張り大河ドラマ・時代劇カテは遠慮さして頂き、ハンドメイドのドール服・ドール用品カテという無茶ぶりでござんす(笑)

登録したばかりで圏外でござんすが、こちらには何故かランクインしておりやしやした。http://handmade.blogmura.com/handmade_dollwear/ranking_entry.html

INとOUTのシステムがまだ良くわからない半端でござんすが、宜しゅうお見知りおきお願いしやす。

だいたいヤフーブログではブログ村のパーツが本文にしか貼れないらしく、他にも色々面倒なようで、登録前に注意事項に入れてほしかったです。そう分かった時点でもうどうでも良くなったような(笑)

10年前にもドールハウス・小物作りに娘とハマったんですが中途半端で終了、今度のドール服は如何に!最近はまた涼しくなったので猛暑の間意欲が失せていた信長衣装制作もボチボチ再開、老後のボケ防止にも良さそうです。

いや~!どこの世界にも神の手を持つように極めている人が居るもので、ドール服も上を見ればキリがない奥深い世界です。

  • 20131001
  • おみつ ♦suWcSb.M
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Re: 紋cafeでいっぷく「彼岸花の不思議」

追伸 
紋次郎がブレイクした頃、この曲がヒットしましたね。
(ううう…涙出てきた)
http://www.youtube.com/watch?v=_4mSFDsPBds

  • 20131002
  • TOKI ♦nhNJg39g
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Re: 紋cafeでいっぷく「彼岸花の不思議」

TOKIさま、コメントをいただきありがとうございます。

彼岸花に寄せるご考察……なるほど、と思いながら読ませていただきました。

昔の人は、彼岸の頃に急に咲き、彼岸が終わると散ることなく朽ちていく花に、妖しきものを感じたと思います。。
それも文字通り、「草葉の陰」で目立たぬ色でひっそり咲いているのならいざ知らず、その深紅の花は、どう見ても存在を誇示しているようにしか見えません。
なぜ、あんなに紅いのか……と考えると、やはり何かを訴えていると思えますね。

人生とは、なんぞや?(哲学派)
お彼岸だから、墓参りをしないと……(宗教派)
この美しい原風景を残したい……(ノスタルジック派や芸術派)

これは、人間の感性の違いでもありますね。

あ、
忘れていました。種族保存派……私の球根には、毒があるから食べないでね。これって危険信号……しかし彼岸花にとっては、生き長らえるための智慧ですかね。

  • 20131003
  • お夕 ♦wikz35BA
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Re: 紋cafeでいっぷく「彼岸花の不思議」

おみつさま、コメントをいただきありがとうございます。

すごい!
おみつさんって、器用なんですねぇ。羨ましいです。

私なんか、お裁縫、と聞いただけで、背筋が凍ります。
6年生の頃、膝の上でなみぬいをしていて、はいていたスカートと一緒に縫ってしまったという、強者です(笑)。
「できた~!」と、縫っていた布を持ち上げたら、スカートまでめくれ上がって、はずかしかった黒歴史です。

また素敵な作品を見せてくださいね。





  • 20131003
  • お夕 ♦wikz35BA
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Re: 紋cafeでいっぷく「彼岸花の不思議」

TOKIさま、コメントをいただきありがとうございます。

この歌の存在を、私は知りませんでした。
切ない曲想で、ドラマ性がありますね。
良き昭和の香がして、懐かしさを覚えます。(歌を知らないのにね……笑)

  • 20131003
  • お夕 ♦wikz35BA
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Re: 紋cafeでいっぷく「彼岸花の不思議」

一言御礼申し上げます。
紋次郎のことを調べていて、このサイトに辿り着きました。江戸時代の時代考証のために、田村栄太郎の著書を読んでいますが、候文に注釈がついておらず、初心者には分かりづらいものでした。それらの資料がお夕さんのサイトで分かりやすく書かれていたので、とても助かりました。ありがとうございました。まだ全部を読ませていただいてないのですが、もし参考文献一覧などありましたら、目次のどこにあたるか教えていただけませんか?

Re: 紋cafeでいっぷく「彼岸花の不思議」

momoさま、コメントをいただきありがとうございます。

拙ブログが、少しでもお役に立ったようでしたら嬉しいです。
本来でしたら、参考文献を記載しないといけないのですが、お知らせしていませんでした。申し訳ないです。
仰るとおり目次をつけて、また後日お知らせいたしますので、もうしばらくお待ちくださいね。

どうぞまた、おいでください。

  • 20131012
  • お夕 ♦wikz35BA
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