紋次郎気質

1972年、一世を風靡した中村敦夫演じる木枯し紋次郎。笹沢氏が生み出した紋次郎とを比較しながら、紋次郎の魅力に迫ります。

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日々紋次郎「自然災害」

日々紋次郎「自然災害」

日々紋次郎「自然災害」
台風11号が近づいています。

紋次郎作品の中で、自然災害に遭遇する回はいくつかあります。

「川留めの水は濁った」では、十月下旬、半日降った豪雨のため大井川の水位が上がり川留めになります。紋次郎はお勝と共に、島田宿の旅籠「亀甲屋」に入ります。
大井川の川留めに関することは、この回を読むとよくわかります。今で言えば、交通インフラが麻痺した状態ですね。
「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」
何日も川が渡れなくなると、旅人たちの路銀もなくなり、大変難儀したようです。

「冥土の花嫁を討て」も、同じく十月、集中豪雨の中、中山道大井宿に抜ける道が土砂崩れのため通行不可能になります。
ここで氾濫する川もまた「大井川」。この川は木曽川の支流で、水勢の激しい山中の川なのですが、この川面近くの岩棚にある無人の「法師茶屋」に、紋次郎たち一行は雨宿りをします。
豪雨のため増水した大井川の濁流は、刻々と法師茶屋に迫ってきます。密室の中で、次々と繰り広げられる人間ドラマ……一人減り、また一人減り……常軌を逸する者たち……そして、水かさはだんだん空間を奪っていきます。
こんなときでさえ、平常心でいられる紋次郎には驚きます。

日々紋次郎「自然災害」

「上州新田郡三日月村」では、季節はずれの雷雨に見舞われた紋次郎。十数メートル先にある一本松に雷が落ち、紋次郎ははじき飛ばされて、気を失います。やはり木の近くは危ないんですね。

落雷と言えば、「雷神が二度吼えた」です。こちらは逆に、落雷のため紋次郎は命拾いをします。絶体絶命のとき、雷が敵に落ちたのです。崖の上で構えた槍に落雷する、という設定でした。
「くわばら、くわばら……」
私は雷が大の苦手です。

「奥州路・七日の疾走」では、清水港から銚子に向かうはずだったのに、暴風雨のため八戸まで紋次郎たちは流されます。旧暦、7月初旬とありますので、今で言えば7月下旬から8月初旬です。この暴風雨は台風のためでしょう。八戸から関八州まで、奥州路を抜ける紋次郎に、刺客が放たれます。

自然災害とまではいきませんが、「童唄を雨に流せ」では降りしきる雨が、虚しさと哀しさを象徴しています。
また、原作での紋次郎シリーズではありませんが、テレビドラマでの「地蔵峠の雨に消える」。雨の中での殺陣の映像は圧巻で、格好良かったです。

そうそう忘れていました。
記念すべき第1作目「赦免花は散った」では、三宅島の雄山が噴火します。この噴火のどさくさに紛れて、紋次郎たちは舟で島抜けをします。
この噴火は実際に史実として残っていて、約10日噴火期間があったようです。
思えば、この自然災害がなければ紋次郎シリーズも始まらなかったわけですね。

現在と違い、科学的な観測や予報など存在しなかった時代ですから、当時の人々の苦労は並大抵のものではなかっただろうと想像します。

台風の被害が、少しでも小さくなりますことを祈っています。


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Re: 日々紋次郎「自然災害」

自然現象は何時の時代も同じなのですね^^。紋次郎さんも台風には
意外にご縁があったのですね^。

今日は虎軍も苦戦しています。下駄をはくまではわかりませんが・・・!!

  • 20140810
  • 荒野鷹虎 ♦-
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Re: 日々紋次郎「自然災害」

鷹虎さま、コメントをいただきありがとうございます。

台風はやっと去りましたが、まだいろいろと警報が出ています。
被害に遭われた方々には、お見舞い申し上げます。

タイガース、苦戦していますね。
セ・リーグはこの後、混戦状態になりそうです。
ここで抜け出せるかが、カギですね。

  • 20140810
  • お夕 ♦wikz35BA
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Re: 日々紋次郎「自然災害」

旧作・新作を問わず、自然災害は映像化が難しかったのでしょうね。
「赦免花は…」や「奥州路…」は、遂にTV作品化されず。
因みに「雷神が二度吼えた」は、新作の中で最も好きな作品です。
「賽を二度振る…」や「四度渡った…」「虚空に賭けた…」と並んで。
やはり新作でも、ハードボイルド作品には魅力を感じます。

  • 20140810
  • ロクハンノリ ♦.VT8898c
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Re: 日々紋次郎「自然災害」

ロクハンノリさま、コメントをいただきありがとうございます。

テレビドラマでは、なかなかスケールの大きい映像は難しかったでしょうね。制作費の制約もありますでしょうし……。

「冥土の……」では、水害ではなく大雪に変更されましたが、特撮スタッフががんばりました。
それと雪山での撮影……。体力と気力が、作品の質を上げましたね。

ロクハンノリさんは、ハードボイルド派なんですね。
また、ご感想をお寄せください。

  • 20140810
  • お夕 ♦wikz35BA
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Re: 日々紋次郎「自然災害」

今年に入ってから仕事上の転機が訪れ、バタバタしてご無沙汰しておりました。

私、30年以上前に飛騨へ旅行に出かけ、泊めてもらっていた友人宅に荷物を置いて、かなり離れた高山の街へ出かけたことがありました。
そしたら豪雨で高山線が寸断してしまい、代替バスも宿のかなり手前の駅までしか行かず、何時間かかるかわからないが冠水した道路を歩いて帰ることに決めました。
そしたら、どこかの堤防が切れて目の前から鉄砲水が。
もうあかん!と思いました。
水の塊が通り過ぎたら、膝まで水に使り、そのまま歩いていると、通りかかった車が「この先の町に旅館があるから、そこまで送ってあげましょう」と乗せてくれました。
そうして、旅館で素泊まりを頼み、一夜を過ごしました。
朝、帰ろうとすると、宿のおかみさんが、素泊まりにもかかわらず朝食を作ってくれた上、「こんな時だから」と宿代を受け取ってくれませんでした。
あんな怖い目と、あんな温かい思いを同時にできた、貴重な体験でした。

  • 20140815
  • TOKI ♦nhNJg39g
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Re: 日々紋次郎「自然災害」

TOKI さま、コメントをいただきありがとうございます。

お久しゅうござんした。

あっしが子どもの頃住まいしていた借家は、台風が来る度によく床下浸水したもんでござんした。水が引いた後、泥鰌や小鮒がビチビチ跳ねておりやしたっけ(笑)。

30年前の話、大変でござんしたねぇ。鉄砲水とは、あな恐ろしや。
旅中に、かけてもらった人の情けは、ありがたいもんでござんす。
宿のおかみさん、今もお達者だとよござんすねぇ。

  • 20140815
  • お夕 ♦wikz35BA
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自然災害

私も3年半前の東日本大震災に遭遇しました。会社が内陸部でしたので津波には会いませんでしたが立っているのもやっとでアスファルトの地面のあちこちが地割れしだし地震の時間も長く何度となく襲ってきたのでこの世の終わりかとまで思いました。私の住んでる町の沿岸部の181人もの方々が亡くなられました。今回の御岳山の噴火もさることながら台風が接近しているという事で何事も起こらない様祈っております。

  • 20141005
  • ボバチャン ♦-
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Re: 日々紋次郎「自然災害」

ボバチャンさま、コメントをいただきありがとうございます。

震災を、経験されているんですね。大変なご苦労をされたことと、お察しいたします。

台風の被害は、ございませんでしたか?
今回の台風18号の進路は、まさに「奥州路・七日の疾走」でしたね。

後を追うように、また台風19号が発生しているようです。
今年は何かと、自然災害が多いように感じます。自然の脅威を思い知らされる年になりそうです。


  • 20141006
  • お夕 ♦wikz35BA
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