紋次郎気質

1972年、一世を風靡した中村敦夫演じる木枯し紋次郎。笹沢氏が生み出した紋次郎とを比較しながら、紋次郎の魅力に迫ります。

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紋次郎の影を追う「岩屋観音」

紋次郎の影を追う「岩屋観音」

紋次郎の影を追う「岩屋観音」

「木曽川は短い距離だが、北から南へと流れの方角を変える。
その部分の西の岸辺に、岩屋観音があった。崖というよりも、大小の岩を積み上げたような絶壁である。巨岩が自然の岩屋を作っていて、その奥に石像の観世音が安置されている。奇岩と紅葉に昼間のうちは、この勝山窟観音の前で多くの旅人たちが足をとめる。」(原作より抜粋)

「四つの峠に日が沈む」の冒頭の部分です。この岩屋観音は、今もあるのか、あるとしたら行ってみたいなあ、と思っていました。
「中山道は鵜沼の宿を抜けて、右に犬山城を眺めながら、東へ向かう。天王坂、長坂といった坂道を越えると、木曽川の岸辺の岩屋観音を見ることになる。このあたりの木曽川は、太田川と呼ばれていた。」(原作より抜粋)

記述を頼りに先日、行ってきました。岐阜県加茂郡坂祝町勝山の木曽川沿いを走る国道21号線。川沿いに緩くカーブする頭上に、観音様はおられました。よく気をつけないと、そのまま通り過ぎてしまいます。

紋次郎の影を追う「岩屋観音」

岩屋観音の登り口近くに車を停めて、細い坂道を登っていきます。観音堂に続く道が中山道です。眼下には木曽川(太田川)が見え、川辺は急流で、岩を食むしぶきが白く見えます。
原作には「川幅が広いのに、早瀬が続いている。」と書かれていて、まさにその通りの景色が広がります。

紋次郎の影を追う「岩屋観音」

作中では、この川縁に舟着場があり、掘立小屋の舟小屋があります。この小屋に紋次郎は野宿をしていて、たまたま太田宿の老舗、柏屋の若旦那である清八が土地の渡世人二人に斬殺されるのを目撃します。若い渡世人たちは、現場を目撃されたことにあわてふためき、太田宿の方角に走り去ります。
ここから「四つの峠に日が沈む」の話が始まります。

紋次郎の影を追う「岩屋観音」

木曽川を見下ろしながら、「あの辺りに舟小屋があったのかしら」と想像するだけでわくわくしてきます(笑)。

紋次郎の影を追う「岩屋観音」

この岩屋観音は、中山道を通る旅人が道中の安全を祈ったとされています。たくさんの人々が寄付をしていたようで、石碑に出身地と名前、寄付金が彫られていました。よく見ると天保年間のものもあり、自然とテンションが上がってきます(笑)。

紋次郎の影を追う「岩屋観音」

それと寄付をしている人の出身が、近江商人である日野商人が多いことにも感動しました。二百疋、三百疋という金額は現代に換算するといくらぐらいになるのでしょうか。少なくても10万円近くは寄付していたのでは……と思います。

紋次郎の影を追う「岩屋観音」

紋次郎の影を追う「岩屋観音」

日野商人は、広く諸国を行商し、各宿場に足跡を残しています。行商するときの安全を祈って、この観音様に寄付をした……ということは、出身が私と同じく湖国ということに誇りをもちます。

紋次郎の影を追う「岩屋観音」

紋次郎の影を追う「岩屋観音」


この穏やかなお顔をされた観音様に手を合わせ、旅人たちはこの先の道中の安全を祈願したのですね。勿論、紋次郎サンはそんなことはしなかったと思いますが……(笑)。

紋次郎の影を追う「岩屋観音」

観音様の背後の岩窟の中には、他にも像が安置されていて、少し異様な雰囲気でした。正直、霊気を感じてちょっと怖かったです。

紋次郎の影を追う「岩屋観音」

紋次郎の影を追う「岩屋観音」

紋次郎はこの後、半里ほど先の太田宿に進みます。続きはまた……。


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Re: 紋次郎の影を追う「岩屋観音」

いつも、行ったことのない場所の記事(写真)ばかりですので、行ったような気分になって、うれしいです。
きれいな写真と説明でよくわかります。
テンションがあがるのが、とっても伝わってきます。

  • 20140825
  • てのりぱんだ ♦C/Rcg83E
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Re: 紋次郎の影を追う「岩屋観音」

ぱんださま、コメントをいただきありがとうございます。

小説を携えての旅なんですが、仰るとおりテンションが上がります。
何気ない景色や物であっても、思い入れが強いと、全く違う感慨を覚えますね。
そういうものに巡り会えることに、幸せを感じます。(ささやかな幸せですけど……)

  • 20140826
  • お夕 ♦wikz35BA
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