紋次郎気質

1972年、一世を風靡した中村敦夫演じる木枯し紋次郎。笹沢氏が生み出した紋次郎とを比較しながら、紋次郎の魅力に迫ります。

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“紋cafe”でいっぷく「野草の楽しみ」

“紋cafe”でいっぷく「野草の楽しみ」

“紋cafe”でいっぷく「野草の楽しみ」
朝夕、大分涼しくなってきました。
週末の早朝、近所をウォーキングしています。本当は平日も行きたいのですが、時間に余裕がありませんので週末だけ。稲刈りが始まりましたので、稲を刈ったときの独特の匂いを楽しみながら歩きます。刈り取ったあと、田圃や籾殻を焼いたりしている香ばしい香りもいいものです。
「ああ、秋がやって来たなあ……。」と季節を感じる一瞬です。
ウォーキングのおみやげは、畦道に咲く野草です。雑草もあれば、どこからかタネが飛んできて根付いた花もあります。見向きもされないような小さな花ですが、懸命に生きる姿は健気で、魅力を感じます。

野の花といえば「峠花の小文太」……紋次郎を妹の仇として、執念を燃やし命を狙う、恐るべき渡世人です。
元は剣の師より、直心影流の達人と言わしめる程の腕前の武士でしたが、あらぬ疑いをかけられた兄は切腹。そのために家名は断絶……一家離散の果て、無宿渡世の身となった山中小文太の異名は「峠花」です。

小文太は酒なしではいられない男でしたが、野に咲く花を愛するという風流さを合わせ持つ男でもありました。
峠に咲く野の花を口にくわえて歩く小文太と、楊枝をくわえた紋次郎……何か呼応するものがあります。
また、紋次郎が姉の「お光」を慕い続けるのと同じように、小文太も妹の「奈緒」を愛していて、共通点を感じます。
峠花という言葉は、実際にあるのでしょうか。それとも笹沢氏の造語でしょうか。なかなかいい響きの言葉だと思います。

“紋cafe”でいっぷく「野草の楽しみ」

さて、話は少し外れますが、小文太が初登場する「孤影は峠を越えた」の中に、印象的な老婆が出てきます。紋次郎の行方を尋ねる小文太に、この麦湯売りの老婆は面白いことを話します。

「わたしゃね、娘の時分から旅人さんっていうのが大好きでねえ」
「それもさ、ひとり旅の渡世人でね。何にも言わずに通りすぎて、どんどん遠ざかって行くんだよ。そんなひとり旅の渡世人の後ろ姿を、娘時分にいつまでも見送っていたことがあってね」
秋晴れが続く空を、老婆は何かを懐かしむように振り仰いだ。
小文太は黙って、竜胆の花を一輪だけ抜き取った。
「木枯し紋次郎って渡世人も、きっとそういう旅人さんじゃないのかね」
(原作より抜粋)

いいですねぇ、このおばあちゃん!きっと娘だった頃、旅する渡世人に恋心を抱いたことがあったんでしょうねぇ。
こんなおばあちゃんになりたいものですが、その年齢にだけは刻一刻と迫っております(笑)。

車に乗っていると気づかない、道ばたに咲く野草。歩いてこそわかる、季節の移ろいですね。これから、どんな野の花が咲き出すか楽しみです。


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Re: “紋cafe”でいっぷく「野草の楽しみ」

おはようございます。
写真いろいろ拝見しています。どれもとてもステキですね^^
私の住んでいるところは長崎県の離島 対馬です。
今はPM2・5とやらが中国から飛んできてせっかくの風景も白くかすんで台無しです。--
ここにしか無い草花も多く季節のうつろいも美しい島です。高齢化もすすみ、観光客は99%韓国人のため時々TVニュースでお騒がせしています。
皆さん生きるのに一生懸命なのです。
江戸から見捨てられた貧しい村のように国境の島でありながら本土からは忘れ去られようとしています。
それでもたまにねたがなくなると、思い出したように対馬が危ない!なんてニュースになったりしています。ご存知かどうかはわかりませんが、私の独り言でござんす^^;
対馬の自然がすばらしいことをお伝えするつもりが、とんでもない方向へ行っちゃいましたねえ
紋次郎みたい

Re: “紋cafe”でいっぷく「野草の楽しみ」

papiさま、コメントをいただきありがとうございます。
長崎は高校の修学旅行で訪れましたが、対馬にまでは足を伸ばしていません。
きっと自然美溢れる、ステキな島なんでしょうねぇ。

島といえば、私は若い頃、琵琶湖に浮かぶ沖島で勤務をしていました。湖に人が住む島というのは、世界的にも珍しいのだそうです。
ノンビリとした漁村で、時間の流れがここだけはゆっくりしているように感じました。夕焼けに映える島のシルエットは、情緒があり美しいものでした。
対馬に比べると本当に小さな島でしたが、いいところでしたよ。

  • 20140911
  • お夕 ♦wikz35BA
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Re: “紋cafe”でいっぷく「野草の楽しみ」

生物学者だった昭和天皇が,「雑草などという草は無い」と語った事をどこかで読みましたが,普段目に止めることもない草花も,良く見ると健気な美しさを持っているものだと思います.

草花に詳しければ名前を挙げることができるですが,アスファルトの裂け目から小さな黄色い花を咲かせている草が,家のすぐ傍にあります.自転車で通るたび,その命の力強さに励まされるような気がします.

  • 20140913
  • トラの父 ♦-
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Re: “紋cafe”でいっぷく「野草の楽しみ」

トラの父さま、コメントをいただきありがとうございます。
雑草と名付けるのは人間の勝手であって、どんな草花でも、種族保存のために懸命に生きているのだと思います。
今朝、散歩をしておりますと、もう早くも彼岸花が蕾をつけ始めていました。もうそんな季節なんだなあ、とあらためて感じました。自然の摂理とはいえ、律儀に季節を彩ってくれて、心が和みます。

  • 20140913
  • お夕 ♦wikz35BA
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