紋次郎気質

1972年、一世を風靡した中村敦夫演じる木枯し紋次郎。笹沢氏が生み出した紋次郎とを比較しながら、紋次郎の魅力に迫ります。

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日々紋次郎「追悼・赦免花は散った『ふたりの紋次郎に斬られた男』」

日々紋次郎「追悼・赦免花は散った『ふたりの紋次郎に斬られた男』」

日々紋次郎「追悼・赦免花は散った『ふたりの紋次郎に斬られた男』」
先日、時代劇専門チャンネルで放映された「赦免花は散った」の東映映画を観た。
この映画での紋次郎は菅原文太さんである。文太さんが街道を去ってから、もうすぐ1年になる。その追悼を込めての放映である。
今まで私は菅原紋次郎をどちらかというと避けてきた。私の中では紋次郎は唯一無二、中村紋次郎である。中村敦夫さんを通して紋次郎に巡り逢った者として、それ以外の紋次郎には会いたくなかったのだ。それは、紋次郎の世界観が変わるかもしれないという危惧でもあった。

しかし、敢えて文太さんの一周忌でもある今回、「赦免花は散った」を観た。
菅原紋次郎はそこにしっかり存在していた。この映画を観ると、きっと中村紋次郎と比較してしまうだろうなあと思っていたが、全くそれはなかった。そのことが不思議なくらいだ。
スタッフやキャストが違うので当然だろうが、ドラマ編とは一線を画するものだった。よく評されるように「男っぽい紋次郎」であり、「男が惚れる紋次郎」がそこにいた。

日々紋次郎「追悼・赦免花は散った『ふたりの紋次郎に斬られた男』」

さて、作品のクオリティー云々ではなく、今回のタイトル「ふたりの紋次郎に斬られた男」についてである。
クイズではないが、ファンならご存知であろう。
中村紋次郎に2回斬られたのは、スガカンこと「菅貫太郎」さん。「大江戸の夜を走れ」の十六夜小僧、「明鴉に死地を射た」の日下又兵衛として、紋次郎に斬られている。

しかし中村紋次郎と菅原紋次郎に斬らた男といえば「小池朝雄」さん。ドラマ「川留の水は濁った」では佐太郎として、そして今回では「日野の左文治」として、ふたりの紋次郎に斬られた。
佐太郎はテレビ版初回に登場、そして左文治は、原作の初回に登場する重要人物。その配役が同一人物というのも興味深い。
小池朝雄さんといえば「刑事コロンボ」の声優として有名だったが、俳優としても活躍されていた。温厚な役柄も非情なヤクザ役も、両面演じられる名優だった。佐太郎も左文治も姑息な悪役だったが、その据わった眼の演技に空恐ろしいものを感じた。

余談だが、私のハンドルネームである「お夕」役には江波杏子さん。島流しにされたお夕と紋次郎を騙したお夕と、一人二役で出演されている。原作者の笹沢氏は「春霞の紋太郎」(笑)として、冒頭部分で紋次郎に斬られ、吹き出た血糊が全部菅原さんにかかってしまったというエピソードも面白い。


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Re: 日々紋次郎「追悼・赦免花は散った『ふたりの紋次郎に斬られた男』」

お夕さん。
菅原紋次郎、懐かしいですね。初めて見た時に、TVの”♪誰かがきっと待っていてくれる”紋次郎と比べ、暗く陰惨な印象が強かったのを覚えています。やくざ映画路線の作品ですから当然なのかもしれません。ところで、赦免花といえば、その季節はとうに過ぎてしまいましたね。次は「雪燈篭に・・・」の時節ですね。

  • 20151104
  • いなさ ♦-
  • URL
  • 編集 ]
Re: 日々紋次郎「追悼・赦免花は散った『ふたりの紋次郎に斬られた男』」

いなささま、コメントをいただきありがとうございます。

菅原紋次郎を、ご覧になったことがおありなんですね。
おっしゃる通り、硬派というか、抒情的なものや風情というものを排した感がしました。

「雪燈籠……」ですか。
切ないですねぇ、あのエンディングは……。
雪燈籠を作ってみたいです。

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