紋次郎気質

1972年、一世を風靡した中村敦夫演じる木枯し紋次郎。笹沢氏が生み出した紋次郎とを比較しながら、紋次郎の魅力に迫ります。

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“紋cafe”でいっぷく「写真集 甦る幕末」

“紋cafe”でいっぷく「写真集 甦る幕末」

“紋cafe”でいっぷく「写真集 甦る幕末」
この写真集は随分前にネットで購入しました。

紋次郎サンが街道にいた時代は、天保から嘉永の年間。いわゆる幕末とされる時代の少し前です。この写真集は、幕末から明治初めあたりまでの日本の様子を、250点の写真でまとめられています。風景、風俗、攘夷事件、人物という章に分類され、1986年朝日新聞社から発行されています。これらの写真はオランダに保存されていたものです。

当時は写真機が発明されて間もない頃ですが、鮮明に記録されていることに驚かされます。当然モノクロの映像ですが、眺めていると黒澤作品を味わっているような心持になってきます。

特に宿場や遊郭、街道などは心惹かれます。自然と、紋次郎サンがどこかに映り込んでいないかと探してしまいます(笑)。さすがに渡世人の姿はありませんでしたが、市井の人々や旅人の姿には興味深いものがあります。

“紋cafe”でいっぷく「写真集 甦る幕末」

相州「厚木宿」。高くそびえるのは火の見梯子でしょう。道の真ん中に用水が流れています。この厚木宿は生糸の中継地として繁栄したということです。




“紋cafe”でいっぷく「写真集 甦る幕末」

川渡しの蓮台に乗った男たち。紋次郎サンも「顔役の養女」で大井川を蓮台で渡っています。因みに写真は小田原の酒匂川。




“紋cafe”でいっぷく「写真集 甦る幕末」

馬の背に揺られて旅をする役人。日本産の馬は足が短く背が低いことがよくわかります。紋次郎サンが「馬子唄に命を託した」で、お政がひく馬に傷ついた体を預けますが、これを見るとドラマでの映像とはだいぶん違った印象になりそうです(笑)。




“紋cafe”でいっぷく「写真集 甦る幕末」

「岩亀楼」があったと記されているので、横浜の「港崎遊郭」でしょう。「くるハ(廓)」と門のところに書かれています。遊女が出てくる話はたくさんありましたが、印象に残っているのは、「木枯しの音に消えた」の「お志乃」さんでしょうか。あと、遊女の団体様ご一行を案内した(笑)「笛が流れた雁坂峠」も面白いところ。




“紋cafe”でいっぷく「写真集 甦る幕末」

さて、1枚目の表紙の写真は東海道「箱根宿」。何か荷物を運んでいるのでしょうか。影が短いので昼間のようです。人影が少ないのは、昼食をどこかでとっているからかもしれません。「御茶漬」と掲げられた店には客がいるようです。

街道のずっと奥の方に、うっすら見えるのが紋次郎サン?(ちょっとズームアップします)……なんてことはないと思いますが、そう思いたくもなる1枚です。

他にも、歴史的資料として価値のある写真がたくさん収録されています。

当時と今と、いろんな面で随分様変わりしたと思いますが、現代と同じ愚痴を言ったり嘆いたり、また喜んだり浮かれたりすることもあったんだろうなあ、と思います。人間の喜怒哀楽は、時代によって対象物が違うだけで、さほど変わりがないように思います。

激動の幕末……。紋次郎サンはその頃、どこに身を置いていたのでしょうか。
やはり幕末の混沌とした世の中にも自らは関わらず、己の腕と腰のドスだけを頼りとし、ひたすら街道を歩いていたのでしょうか。


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Re: “紋cafe”でいっぷく「写真集 甦る幕末」

たしか、前に買いますっておっしゃってましたよね。さすが。実行されてるのですね。私は実家に置いてあって何年も見てません。・・・。(^_^;)

ほんと、向こうの方にみえているのも、アップしたくなりますね。
それにドラマの馬とは全然ちがいますよね。
まず、お歯黒もドラマでありえませんしね~。
こういう証拠品があると、にやりとしてしまいます。
こんな時代の実際の景色をみたら、この中にほんとに紋次郎さんいそうな気がしてきます。この写真集は庶民の生活だから時代はちがっても、身近にかんじて、おもしろいんでしょうね。

今年は2回しか野球場に行きませんでした。
なんとなく・・・。(T_T)どうしても・・・。

  • 20161006
  • てのりぱんだ ♦C/Rcg83E
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  • 編集 ]
Re: “紋cafe”でいっぷく「写真集 甦る幕末」

ぱんださま、コメントをいただきありがとうございます。

当時の庶民は写真を見て、本当にびっくりしたことでしょうねえ。

真の姿を写すということですから、風景などは演出なしの様子なんでしょうね。

人物については演出されたものもあると思いますが、興味深い資料であることは確かです。
当時の空気感までも感じられます。

今年の甲子園での勝率は、かんばしくなかったですね(涙)。
来季は、撒いた種が花開いてくれることを願うばかりです。

Re: “紋cafe”でいっぷく「写真集 甦る幕末」

露出時間が長いので静止画に近い画像が多いとはいえ,埃の立つ道が動きを与えていますね.ストップモーションを重ねると,紋次郎そのものになるかもしれません.

今も各地に残る旧道の,直線的でない感じがいいですね.

  • 20161010
  • 寅さんのおにいちゃん ♦-
  • URL
  • 編集 ]
Re: “紋cafe”でいっぷく「写真集 甦る幕末」

寅のおにいちゃん、コメントをいただきありがとうございます。

土埃が立つ道……今ではなかなかお目にかかりませんね。

宿場を訪れることが私の楽しみでもあるのですが、おっしゃる通り、街道の曲がりや桝形などは風情がありますね。

旧道の道幅の狭さも特徴的で、わくわくします(笑)。

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