紋次郎気質

1972年、一世を風靡した中村敦夫演じる木枯し紋次郎。笹沢氏が生み出した紋次郎とを比較しながら、紋次郎の魅力に迫ります。

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しくじり紋次郎「反魂丹の受難」

しくじり紋次郎「反魂丹の受難」

しくじり紋次郎「反魂丹の受難」
ブログ友達のTOKIさん一押しのしくじりは、「反魂丹の受難」の紋次郎の腹痛。
紋次郎は基本、道連れというものは作らない。その紋次郎が道連れを作ってしまうというのが、そもそものしくじりかもしれない。同行を頼む男と女は、市右衛門親分の後添えである「おきよ」と、身内である渡世人「吉五郎」。
しかしこの二人の素性は反魂丹売りの夫婦で、おかみさんとその子分というのは仮の姿なのである。紋次郎は同行しながら、鋭い観察眼と理詰めで正体を見破る。
親分子分の掟や二人が口にした方言などから、紋次郎は推理してみせるのだが、そのあたりまでは実に頭脳明晰でカッコイイ紋次郎。
しかしその後、旅中に腹痛を起こしてしまい、この反魂丹売りから薬を恵んでもらうことになってしまう。ただの腹痛であればよかったのだが、原因が実に締まらないのだ。

しくじり紋次郎「反魂丹の受難」

紋次郎はその鮮やかな推理を披露しながら、なんと豆餅を五つも平らげてしまい、翌日の旅中に腹痛を起こしてしまったのだ。歯を食いしばるほどの痛みに耐えかねて、妻籠宿はずれの掛け茶屋の厠に入る紋次郎。

いつも腹八分目を旨として体調管理をしていた紋次郎が、他人さまが買ってきた豆餅を、本人たち以上に食べてしまい、厠に籠るなんて……ショックである。
カッコ悪すぎる!

大体、厠に入るということも含めて、紋次郎の生理的現象はシリーズ上表現されていない(と思う)。それがこうも生々しくというか、人間臭く書かれていると、これはもはや「反魂丹の受難」ではなく「紋次郎の受難」と言えるだろう。

教訓 「腹八分目に医者知らず」
    「腹も身の内」 



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Re: しくじり紋次郎「反魂丹の受難」

ははは。
紋次郎を読んで吹き出したのは、後にも先にもこれだけです。

時代劇の登場人物で、一番かっこいいのは、なんといっても紋次郎。
一番情けないのは、うっかり八兵衛。
それが同じランクになってしまうんだからなあ…。
私の中では、タイトルは「豆餅に腹は壊れた」になってるのです。

私は紋次郎小説を読む際、映像化されていない作品も、脳内では中村敦夫さんが動いているように描いてしまうのです。
このシーンを演じる中村紋次郎を脳内スクリーンに登場させるのは、辛いものがありました。(笑)

しかし、このラスト。
別に、吉五郎を殺さなくてもよかったのにと思うのです。
やはり、弱みを握られたから?(笑)

  • 20161114
  • TOKI ♦nhNJg39g
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Re: しくじり紋次郎「反魂丹の受難」

TOKIさま、コメントをいただきありがとうございます。

うっかり八兵衛並みに、食い意地を張ってしまった紋次郎でしたが、反魂丹のお蔭で何とか旅を続けることができました。
しかしそんな恩人に、刃を向ける羽目になってしまったとは、皮肉な結末でしたね。

「あっしに反魂丹を飲ませたのが、吉三郎さんにとっては運の尽きでござんした」

紋次郎の言葉通り、反魂丹を飲ませなかったら、紋次郎は腹痛のまま掛茶屋で苦しんでいたか、もしかしたら悪党どもに殺られていたかもしれません。

善人ぶって人助けをした吉三郎でしたが、やはり、「因果応報」でしたね。

Re: しくじり紋次郎「反魂丹の受難」

食べすぎ腹痛紋次郎、いつもクールな紋次郎とは到底思えませんね。よほどの大好物だったのかなあ。

  • 20161115
  • カノッチ ♦-
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  • 編集 ]
Re: しくじり紋次郎「反魂丹の受難」

カノッチさま、コメントをいただきありがとうございます。

紋次郎の人間臭いところが垣間見られる作品でした。
差し出された握り飯や餅を、断ることが多かったんですが、この時の紋次郎は懐に何も用意していなかったんでしょうね。

基本紋次郎サンは、こんにゃく以外だったら好き嫌いはなさそうです(笑)。

Re: “紋cafe”でいっぷく「ちょっと奈良へ」

紋次郎のトイレシーンは、「悪党のいない道」にもありましたね。
敵地で、子分どもに囲まれて厠を借りに行く紋次郎。
が、敵の親分は、そのトイレの前の庭で、紋次郎に毒を盛る計画を得意げに話し、紋次郎に聞かれてしまう、という。

あと、「飛んで火に居る相州路」原作でも、新三郎のトイレシーンはありました。
が、こちらは上品に「手水場」という言葉を使い、朧月夜の情景描写が素晴らしく、尾籠な感じは微塵も有りませんでした。

  • 20161116
  • TOKI ♦nhNJg39g
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  • 編集 ]
Re: しくじり紋次郎「反魂丹の受難」

TOKIさま、コメントをいただきありがとうございます。

「悪党の……」に、厠に入った記述がありましたか。さすが紋次郎フリークの第一人者!

音八親分の間抜けぶり……自業自得と言えるでしょうね。

「手水」と聞くと落語の「手水廻し」を連想してしまう私です(笑)。

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