紋次郎気質

1972年、一世を風靡した中村敦夫演じる木枯し紋次郎。笹沢氏が生み出した紋次郎とを比較しながら、紋次郎の魅力に迫ります。

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しくじり紋次郎「大江戸の夜を走れ」

しくじり紋次郎「大江戸の夜を走れ」

しくじり紋次郎「大江戸の夜を走れ」
世の男性の代表的な失敗は「女と酒」だろう。そしてこの回の紋次郎は、この二つでしくじりを演じてしまう。
紋次郎には、自分に課したいくつかの掟がある。その中で「江戸には足を踏み入れない」と「酒を飲まない」という掟がある。
江戸には人間不信となった嫌な記憶があるからである。それは、このシリーズの第一作目「赦免花は散った」での幼馴染の裏切りである。

そして「酒を飲まない」。
酒がもとでの危険性を恐れてのことなのだが、この「大江戸の……」ではその二つを破ってしまう。

その上「女を抱かない」といういつもの紋次郎が、今回は揺らいでしまう。
しくじり三連発である。
女性ファンにとってはこの三つ目が一番ショッキングなことなのだが、男性諸氏はどうお考えなのだろう。

ベースは江戸という毒気。江戸の人の多さは女の多さにもつながる。美人を目にするチャンスも多くなり、何か妙に興奮している自分がいると紋次郎は分析している。

「為吉が処刑されたその日に、かつてはその女だったというお小夜を抱く。そう思うと紋次郎の冷たさの中にも、荒々しいものが突き上げて来るのを感ずるのであった。」(原作より抜粋)

酒もはいっている。「据え膳食わぬは男の恥」とも言うが、紋次郎はお小夜という据え膳を食ってしまうのだが、この据え膳は毒入りだった。
酒がはいり女を抱いた紋次郎は警戒心を失い、為吉が紋次郎に送った秘密の合図をお小夜にもらしてしまう。全くのしくじりである。

しくじり紋次郎「大江戸の夜を走れ」

禁欲的な紋次郎であるが、今回は実に人間くさい。
久米仙人は、川辺で洗濯する若い女の脛に目が行き、神通力をなくして墜落したというぐらいだから、仕方がないか。

酔いが醒めた紋次郎は、自分のしくじりに気づき、鬼門である江戸の夜をひた走る。

「しくじり三連発」としたが、まだあった。紋次郎は女を斬ることはない。作中でも「女を斬るような長脇差を持っちゃあいねえんだ」と紋次郎は口にしている。
しかしこの後紋次郎は、背後から迫るお小夜の殺気を感じ、反射的に長脇差で刺してしまう。お小夜は丸腰だった。
咄嗟の防衛本能だったとはいえ、女を殺してしまったというしくじりまで犯してしまう紋次郎。

全てが、しくじりの連鎖反応である。「たられば話」ではあるが、江戸に行かなければ、酒を飲まなかったら、女を抱かなかったら……、こんな結末にはならなかったのだろう。

教訓 「君子危うきに近寄らず」
   「酒は飲んでも飲まれるな」



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Re: しくじり紋次郎「大江戸の夜を走れ」

食べすぎ紋次郎に続き、しくじりましたね。
作者は本当に1人なのかな?とふと疑問に思いました。

  • 20161122
  • カノッチ ♦-
  • URL
  • 編集 ]
Re: しくじり紋次郎「大江戸の夜を走れ」

カノッチさま、コメントをいただきありがとうございます。

当時、読者から「紋次郎が女を抱かないのはおかしい。」という声が上がっていたそうです。
作者としては話の展開上、必要がないので書かなかったということですが、今回は必要と思ったんでしょうね。
何だか、紋次郎の私生活をのぞき見したようで、ドキドキします(笑)。

作者は一人だと思いますよ。
ただ、紋次郎のスタンスがブレるような作品もあり、憤慨するファンもいます。

長きにわたりシリーズ化すると、そういうこともあり得るでしょうね。

Re: しくじり紋次郎「大江戸の夜を走れ」

お夕さんへ!!
今日は凄い縛れがきつく夜には猛吹雪になるらしいです。本州にも雪が降る予報で年末を迎えて荒れてきましたねー。
紋次郎さんも長編となり頑張っていますねー。!
ひかりTVでたまに見ることがありますが目が悪くなり
根気がなく最後まで見られなくなりました。汗)頑張ってください。!

  • 20161123
  • 荒野鷹虎 ♦JyN/eAqk
  • URL
  • 編集 ]
Re: しくじり紋次郎「大江戸の夜を走れ」

鷹虎さま、コメントをいただきありがとうございます。

寒波襲来……この冬は雪が多そうですね。お気をつけください。

私は風邪をこじらせてしまい、久しぶりに熱が出ました。ちょっとピンチですが、休むこともできず明日も出勤です。

ご自愛ください。

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