紋次郎気質

1972年、一世を風靡した中村敦夫演じる木枯し紋次郎。笹沢氏が生み出した紋次郎とを比較しながら、紋次郎の魅力に迫ります。

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しくじり紋次郎「踏み抜く編」

しくじり紋次郎「踏み抜く編」

しくじり紋次郎「踏み抜く編」
紋次郎の負傷の数々は、きりがない。そのほとんどが刀傷であり、中には致命傷に成りかねないものも数多くある。
刀傷以外での負傷でしくじったといえば、足の裏の負傷であろう。

紋次郎は、路上に落ちていた物をうっかり踏み抜いてケガをしている。

原作「女郎にはたった一言」

三州、赤坂宿の蔦屋の女郎お秀が、駿河の葉茶問屋の若旦那に身請けされ、東海道を二人で行く。その道中でお秀のクシが二つに折れ、路上に捨てられる。二人連れの後ろをたまたま歩いていたのが紋次郎。紋次郎は、その捨てられたクシを踏みつけてしまうのである。クシの尖った歯は、紋次郎の左足の裏に突き刺さり、紋次郎は負傷する。紋次郎は、貝殻に詰めた軟膏を塗り、黒い手拭いを巻きつける。

貝殻に入った軟膏といえば確かテレビ版「水車は夕映えに軋んだ」でお鶴の夫が負傷したときに差し出したと記憶している。

前を歩く女を見ていなかったのか、足元をよく見ていなかったのか、紋次郎としては小さなしくじりかもしれないが、その後面倒なことになる。
いつもは風のような速さで歩く紋次郎だが、足を引きずる羽目になり、お秀たちの後ろをずっと歩くことになる。お秀と若旦那が疫病神だったのか、紋次郎が疫病神だったのか、この組み合わせが結果刃傷沙汰に発展する。

しくじり紋次郎「踏み抜く編」

原作「死出の山越え」

この作品での紋次郎は厄日であった。次から次へと災難が降りかかる。

中山道の難所十三峠を、大湫宿から太田宿まで手負いの女おとせを背負いながら行く紋次郎。三人の悪漢に襲われたおとせの刀傷は深く、結局紋次郎の背で息絶えてしまう。今わの際で紋次郎は、八両を中津川にいる夫、源七まで届けてほしいと頼まれる。その矢先、おとせの髷から滑り落ちた銀簪を左足で踏み抜いてしまう紋次郎。またしても左足である。

疼く左足を引きずり、息絶えたおとせを背負っての峠越え。その山道で今度は五兵衛なる老人から、一緒に旅する嫁が転倒して動けない。何とか助けてほしいと頼まれる。いくら紋次郎でも無理な話である。かかわりのないことだし、中津川まで急がねばならない身である。

「薄情者!人でなし!」と罵声を背に受けながらも、紋次郎は無視。
その後、大井宿の問屋でおとせを引き渡し、傷口の手当をする。傷口に血止めの油薬を塗り、その上に膏薬を貼る。

この二つの作品は、どちらも左足裏を負傷。そして、どちらも女の髷にあった飾り物を踏み抜いている。
一番紋次郎には関係ないような物であるが、思わぬ物に足をすくわれる。どこに災難が落ちているかわからないものである。

教訓
灯台下暗し


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この記事へのコメント

Re: しくじり紋次郎「踏み抜く編」

私自身,釘の刺さった板を踏んだことがあるので痛いお話です.紋次郎と違い,色気も何も無いですけどね.

小事が大事の予告になる展開は,古くからの言い伝えに慣れ親しんだ世代には受け入れやすいのだと思います.

尤も,今の時代では些細な吉兆も凶兆も感じにくくなっているのかもしれませんね.

  • 20161228
  • 寅さんのおにいちゃん ♦-
  • URL
  • 編集 ]
Re: しくじり紋次郎「踏み抜く編」

寅さんのおにいちゃん、コメントをいただきありがとうございます。

旅が生活である紋次郎サンにとっては、足の負傷はホントに痛いものですね。

私は先日タイヤ交換の際、利き手のつき指を2本もいたしまして難儀をしております。

ちょっとした気のゆるみが、大事に至ることも多々あります。気をつけたいですね。

この1年、おつきあいくださってありがとうございました。
来年もよろしゅうお頼申しやす。

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