紋次郎気質

1972年、一世を風靡した中村敦夫演じる木枯し紋次郎。笹沢氏が生み出した紋次郎とを比較しながら、紋次郎の魅力に迫ります。

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紋次郎の影を追う「旧東海道 藤川宿」

紋次郎の影を追う「旧東海道 藤川宿」

紋次郎の影を追う「旧東海道 藤川宿」
藤川宿は東海道の37番目の宿場で、岡崎市の藤川町にあります。
東西に約1000メートルという比較的小さな宿場で、天保年間の宿内人別は1213人、総家数302、本陣1、脇本陣1、旅籠屋36と「宿村大概帳」には記されています。
1772年(安永元年)の疫病流行の際には、約400人もの宿内人が病死したということで、窮乏を極めたようです。

隣の宿は38番目の岡崎宿。岡崎宿は城下町でもありますので規模も大きく、藤川宿より岡崎宿で旅人は宿をとりましたので、宿場の運営は窮乏していたようです。そのため本陣、脇本陣の経営者は退転と交代を繰り返していました。

紋次郎の影を追う「旧東海道 藤川宿」

資料館があるというので訪れました。無人の藤川宿資料館は脇本陣の跡地にあり、その名残として門が残されています。この門は1719年に建てられたものだということです。

紋次郎の影を追う「旧東海道 藤川宿」

宿場の模型や高札、古民具が展示されていて、こじんまりとした内部でした。

紋次郎の影を追う「旧東海道 藤川宿」

日野商人(近江商人)の定宿札がありました。日野商人は全国に、定宿を設置していました。こんなところで、近江の国の先人を偲ぶことができるなんて、と少し感動。

資料館の近くには、本陣跡の石垣が残っているということなので見に行きました。
本陣を営んでいた森川家から平成21年に土地が寄付され、平成26年、藤川宿本陣跡広場として整備されました。
高札場も再現されています。

紋次郎の影を追う「旧東海道 藤川宿」

広場を下りていきますと、石垣が出現します。本陣の北側は畑になっていて、畑を囲む石垣が残されています。大小さまざまな石が今もしっかり積まれてあり、往時を偲ぶ史跡です。

旧街道筋には、宿場当時の佇まいを感じる民家が少し残っていました。

紋次郎の影を追う「旧東海道 藤川宿」

米穀商「米屋」(旧野村家住宅)は景観重要建造物として地域住民が保存活動を行い、街づくりの拠点になっています。主屋は天保年間と推定されています。

紋次郎の影を追う「旧東海道 藤川宿」

商家「銭屋」は、数十年前までは駄菓子屋さんだったそうです。

紋次郎の影を追う「旧東海道 藤川宿」

宿場を過ぎますと、松並木が1キロメートルほど続きます。松の木には1本ずつこも巻きがされていて、並木の保全が図られていました。冬の風物詩ですね。
今は車が往来していますが、往時は旅人や馬が行きかう東海道……木陰で涼をとったり雨風や雪を避けたり、また美しい風景を楽しんだり、と旅人たちにとっては随分ありがたいものだったことでしょう。
御油の松並木は有名ですが、こちらもなかなか往時の風情が偲ばれて素敵でした。

近代化が進み、利便性が重視された時代が随分続きましたが、最近は昔の……とりわけ江戸時代の良さが見直されつつあります。もっと早く保存活動をすれば良かったのに……と、すでに手遅れになってしまった所もたくさんありますが、気づいた時点からでもいいので、価値を見直していただければと思います。

残念ながら藤川宿の記述は、紋次郎作品にはありませんが、紋次郎としては華やかな岡崎宿ではなく、藤川宿の方がお似合いだと思います。


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Re: 紋次郎の影を追う「旧東海道 藤川宿」

ご無沙汰しております、お夕さんのこの記事を読んで昔の宿場町の保存を遅まきながらもこれからも続けてほしいものです。

さてわたくしごとですが現在帰国中で九州からこのコメントをしています。前に頂いていたのにみつからないので、お夕さんのメールアドレスを私のブログの鍵コメで教えていただけませんか、よろしくお願いします。

  • 20170220
  • 淡青 ♦FcKbcD8A
  • URL
  • 編集 ]
Re: 紋次郎の影を追う「旧東海道 藤川宿」

淡青さま、コメントをいただきありがとうございます。

宿場の保存は地域住民のご理解、ご協力がないと難しいですね。総意を取りつけるのも大変なことでしょう。いろいろと制約も出てきますし……。
私は、重要伝統的建造物(重伝建)も好きでよく訪問するのですが、いろいろとご苦労があるようです。

しかし一度失われると、二度と戻っては来ませんので、やはり保存はしていただきたいですね。

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