紋次郎気質

1972年、一世を風靡した中村敦夫演じる木枯し紋次郎。笹沢氏が生み出した紋次郎とを比較しながら、紋次郎の魅力に迫ります。

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日々紋次郎 「BALLAD 名もなき恋のうた」

日々紋次郎 「BALLAD 名もなき恋のうた」

日々紋次郎 「BALLAD 名もなき恋のうた」
先日、「BALLAD 名もなき恋のうた」を観てきました。当然、中村敦夫さんが出演されているからです。
いつも映画は家族で行くのですが、今回はみんな出払っていて私一人。本当は一人の方が気楽だし、映画に集中できるので好都合だと思ったのですが……。

敦夫さんはヒロインの廉姫の父親役で、春日の国の殿様、康綱(よしつな)でした。時代は戦国の世、信長ら戦国武将らが群雄割拠していた天正時代ですから、「お屋形さま」的な存在でした。
いつもながら着物がよくお似合いで、貫禄もありステキです。敦夫さんの着物姿は上背がありキリッとしておられ格好いいのですが、特に首筋が綺麗です。
首が太くて短いと何となく悪大名、悪代官、悪徳商人……を連想してしまいます。(私の偏見かもしれませんが)その点、敦夫さんは持って生まれた身体の線の美しさが功を奏しています。
しばらく俳優業から離れておられたのに、体型をキープされておられたのは、さすがです。持って生まれた美しい体型も、努力無しではなかなか保持できませんものね。太ると首や背中にもお肉はつきますので……(と我が身を振り返ってコメントしてます)
スッと美しい首筋ですから、着物の袷の部分も美しくきまります。敦夫さんの首筋の美しさについては、他のファンの方々も触れておられたと思いますが、私も同感です。着物姿は首筋がポイントだと思いますね。

さて本題に戻ります。
小国の城主ながら、父親として廉姫との策略結婚を断り、大国大名の横暴な圧力にも屈することなく「自分の思うとおりに生きたい。」と筋を通すところは、敦夫さん本人の生き様が語られているような気がしました。
未来から来た少年、真一の最新機器にビックリした顔などは、威厳がありながら、ちょっとお茶目なところも見られうれしかったです。

草なぎ君もなかなか武将姿が凛々しくて、キリッとした切れ長の目は日本人らしく、時代劇俳優としてもいけるなあと思いました。
お姫様役の新垣さんも、芯の強い自立した女性像をしっかり演じておられ、好感を持ちました。
脇役の俳優陣もベテランの起用があり(香川京子さんのお着物姿はすてきでした)、層に厚みがあったと思います。

最近時代劇映画が目立ちますが、これも以前と比べてCG技術のお蔭でコストが大幅に抑えられるからだということです。
一昔前ですとロケ現場を探す苦労から始まり、エキストラの募集や調整、馬の調達、大がかりなセット等々とにかくお金と時間がかかったわけですから、なかなか撮りたくても撮れなかったようです。
その点は、随分ハードルが低くなったようです。
「目に付くどぎついCG映像だと、疲れるから嫌だなあ」と思ってましたが、その点はさすが「ALWAYS三丁目の夕日」を撮られた山崎貴監督です。無理のないCG使用で、違和感なく観られ疲れませんでした。奇をてらったものではなく、より自然に表現するために最新技術を駆使するといった姿勢で臨まれていてよかったと思いました。セットもよく造り込まれていて、柱や床などノミの跡が施されており、CGの対極である手作りの実写に手を抜いていないところもうれしかったです。
話の展開もわかりやすく、老若男女が楽しめる映画ですから、(なんせ、原作が「クレヨンしんちゃん」ですので)みなさんにお勧めです。

実際、映画を見終わってから元同僚(私より年配の女性)にバッタリ会って、彼女の感想は「クレヨンしんちゃんが元ネタやから、もっと軽いノリかと思ったけど、全然違ったわ。ほんま、良かったわ。」でした。
これ以上書くとネタバレになりますので、この辺で……。

因みに一人で行ったので、方向音痴の私は、自分が駐車した場所になかなかたどり着けず、雨の中ひとしきり愛車を探し回るという羽目に陥ってしまいました。
やはり映画は、家族もしくはお友達、カップルで行くべきだという結論で締めくくりたいと思います。

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Re: 日々紋次郎 「BALLAD 名もなき恋のうた」

お夕様。こんばんは。さすが情報通ですね。「名もなき恋のうた」に中村敦夫さんが出演されているなんて全然知りませんでしたよ。私はリアルタイムに紋次郎にはまっていないので、中村氏の出演作は紋次郎以外に全く見ていません。・・と言うか、他の分野でも一度も無いんですね・・。これもある意味凄いでしょ?(;一_一)当時、熱狂していたら当然、他の作品も見まくっていたのでしょうね。今はDVDなどで、他の出演作を見る事は可能ですが、却って怖いんですよね。イメージが壊れそうで。だから敢えて見てないんでよ。紋次郎は当時、何もかも前代未聞のチャレンジのてんこ盛りでしたが、中村氏の風貌もその一つですよネ。当時の時代劇は丸顔に厚塗り化粧・・って感じでしょ。当時あれだけの身長のある役者さん自体少ないし、面長ですもんね。これ又、市川監督のヒットでしょう。
中村氏は姿が本当素敵ですね。大人の男の色気がある人って日本人では少ないですね。良い年の重ね方しをされていて、今でもとても素敵ですね。これ又、日本人には少ないです。
「地蔵峠の雨に消える」の着替えのシーンなんて何度見てもドキドキします。(*^_^*)

  • 20090916
  • sinnosuke ♦t3yPNyvc
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Re: 日々紋次郎 「BALLAD 名もなき恋のうた」

つづき。さらに「渡世人気質」の著書の中で中村氏は「自分が何者であるかよりも、何をするかだ」と書かれています。役者、作家、政治家、キャスター。色々な分野にチャレンジされて来た人ですが、生きる根底にこの精神があるのでしょうね。この言葉に凄い感動したと共に、自分自身に喝を入れられた気がしました。
やはり彼と紋次郎には芯に同質のものを感じてしまいます。
余談ですが、「sinnosuke」は愛犬の名ですが、「クレヨンしんちゃん」からの命名です。(笑)

  • 20090916
  • sinnosuke ♦Mf4VKWco
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Re: 日々紋次郎 「BALLAD 名もなき恋のうた」

sinnosukeさま、コメントをいただきありがとうございます。
他の出演作を見るのが怖い……という思いは、私もよく分かります。
しかしどんな役をされても、「紋次郎」と比べることは不可能だと思っています。次元が違うというか、土俵が違うというか、同じように論じることはできないように感じています。
私にとっては紋次郎は演じられているフィクションの中での存在ではなく、実在している人物なんですね。
できればわたしも「クレヨンしんちゃん」のように天保時代にタイムスリップして、紋次郎を捜したいです。

  • 20090916
  • お夕 ♦wikz35BA
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Re: 日々紋次郎 「BALLAD 名もなき恋のうた」

お夕さん始めまして。八朔と申します。先日は拙いブログにご訪問いただきましてありがとうございます。お夕さんのブログはいつもひそかに、楽しく拝見させていただいております。私も昭和30年代生まれなのですが、木枯らし紋次郎はリアルタイムではまともに見ておりませんでした。さすがに一世風靡しただけあって、なんとなくイメージは知っていました。木枯らし紋次郎には最近DVDを見てはまったのです。私が中村敦夫さんに注目したのは、テレビ朝日系列の「徳川三国志」というドラマで由比正雪を演じておられたのを拝見して以来です。「おしどり右京」もリアルタイムで見た記憶があります。「江戸特捜指令」も「八つ墓村」も見たはずなんですが、あまり記憶にないんですね、これが。最近、おみつさんのブログで、知って、「無頼漢」と「儀式」は見ました。2作とも傑作ですね。面白かったです。おみつさんのブログもひそかに見に行っています。面白いですね。あの写真どうやって掲載されているの驚きです。今後ともよろしくお願いします。

Re: 日々紋次郎 「BALLAD 名もなき恋のうた」

お邪魔します。
中村敦夫さんと言えば、私は必殺シリーズの「先生」も好きでした。どのような役を演じても品のある役者さんですよね。

  • 20090917
  • マイタ ♦B2BsuZNw
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Re: 日々紋次郎 「BALLAD 名もなき恋のうた」

八朔さま、コメントをいただきありがとうございます。こちらこそ、よろしくお願いします。
お近づきになれて、嬉しく思います。
由比正雪役、あの独特の髪型でしたが良くお似合いでしたね。
右京さんも格好良かったです。ジュディー・オングさんが羨ましかったですが、あんな重い箱車を私は操れそうにはありません。
「無頼漢」と「儀式」は未見ですので、いずれ観たいと思っています。
今後とも、よろしくお願い致します。

  • 20090917
  • お夕 ♦wikz35BA
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  • 編集 ]
Re: 日々紋次郎 「BALLAD 名もなき恋のうた」

マイタさま、コメントをいただきありがとうございます。
品のある……本当にそうですね。どんな役をされても品と知性を感じます。(どちらも私は持ち合わせていないので、憧れますね)
中村紋次郎は、お行儀の良い紋次郎だと評されたものを読んだことがありますが、律儀で他人様には失礼のない対応ぶり、無駄のない身のこなし、益々自分の対極の存在だと思います。

  • 20090917
  • お夕 ♦wikz35BA
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Re: 日々紋次郎 「BALLAD 名もなき恋のうた」

少し良くなってきて、ふたたびお邪魔できてうれしいです。

お夕さんと同じように、私にとっても、「木枯し紋次郎」は本当にこの世にいると思いたい人です。
架空の人であっても、彼が生まれたおよその年、歩いた場所などが頭に入っていて、歴史ある風物を見ても、これは紋次郎が生まれたころに建てられた、とか、島崎藤村の「夜明け前」の主人公は、木枯し紋次郎より10歳年下、とか、彼との関係で考える癖がついてしまってますね。
大好きで、いつも胸のなかにいる存在です。

BALLADは、なんとか見に行きたいと思います。
上記の記事が読めてうれしかったです。

  • 20090919
  • 花風鈴です。 ♦-
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Re: 日々紋次郎 「BALLAD 名もなき恋のうた」

花風鈴さん、コメントをいただきありがとうございます。
私も花風鈴さんと同じく、紋次郎に関連しそうなことには触覚がピクピク動きます。
紋次郎ネタがもしも撒かれていたら、すぐに「紋次郎ホイホイ」にひっかかりそうです。



  • 20090919
  • お夕 ♦wikz35BA
  • URL
  • 編集 ]
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