紋次郎気質

1972年、一世を風靡した中村敦夫演じる木枯し紋次郎。笹沢氏が生み出した紋次郎とを比較しながら、紋次郎の魅力に迫ります。

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紋次郎の影を追う「北国街道を往く~三途の川は独りで渡れ~」(後編)

紋次郎の影を追う「北国街道を往く~三途の川は独りで渡れ~」(後編)

紋次郎の影を追う「北国街道を往く~三途の川は独りで渡れ~」(後編)
さて、渡し舟で千曲川を渡った紋次郎は下戸倉の一里塚の松の木にもたれて、二時間ほど眠ります。昨夜は一睡もしていないのですから、無理もありません。その後、上田を五時に通過します。

紋次郎の影を追う「北国街道を往く~三途の川は独りで渡れ~」(後編)

紋次郎の影を追う「北国街道を往く~三途の川は独りで渡れ~」(後編)

上田は宿場町であり、城下町でもあります。柳町は白壁や土蔵、卯建(うだつ)のある日本家屋が残る、風情を感じる町並みが続きます。

紋次郎の影を追う「北国街道を往く~三途の川は独りで渡れ~」(後編)

紋次郎の影を追う「北国街道を往く~三途の川は独りで渡れ~」(後編)


上田城はご存知、真田信繁(幸村)の父、真田昌幸によって築城された難攻不落とされた城です。昨年は大河ドラマで賑わったことでしょうね。

上田を過ぎたところで、紋次郎はお国たち一行の声を聞きます。お国は騙されて襲われ、紋次郎の名前を呼んで助けを求めます。しかしお国の叫び声を背中で聞いて、振り返ることなく先を急ぐ紋次郎。薄情と言われればそうかもしれませんが、紋次郎にとっては自分の生い立ちがバックボーンとなった優先順位があり、それに従います。

海野宿を通りすぎます。
この海野宿は何度かシリーズ内では、通過しています。拙ブログではこちら

午後八時に小諸の手前、目的地の芝生田村にとうとうたどり着きます。芝生田は難解な読み方で「しぼうた」と読みます。(「五街道細見」では「しぼうだ」と書かれています)現在地は長野県小諸市芝生田です。芝生田という地名は昔「芝生田氏」が城主としてこの地を治めていたようです。城といっても「館」程度のものだったようですが……。
芝生田の目的地は考えてなくて、単にその場所に行きたかったというだけです。芝生田と書かれているものを探します。ありました!バス停です(笑)。

紋次郎の影を追う「北国街道を往く~三途の川は独りで渡れ~」(後編)

我ながら何をしているんだろう……と、呆れます。
他に、紋次郎の時代を感じるそれらしいものはないか、と探しますと神社がありました。「多古神社」です。

紋次郎の影を追う「北国街道を往く~三途の川は独りで渡れ~」(後編)

後で調べたのですが、創建の年月は不詳、祭神は事代主命(ことしろぬし)と建御名方命(たけみなかた)、古くは諏訪神社と称したが、多古駅という名前の駅があったので、明治14年(1881)に多古神社と改称する、とありました。

紋次郎の影を追う「北国街道を往く~三途の川は独りで渡れ~」(後編)

紋次郎の時代では諏訪神社だったのでしょう。神社は小高い丘の中腹にあり、それより一段高いところには保育園がありました。

この芝生田村に住むお梅が臨月で、紋次郎は出稼ぎに行っていた亭主の卯吉から預かった給金と土産の鏡や古着を届けに来たのでした。お梅はまだ赤子を産んでいなかった……間に合った……と紋次郎はホッとしますが……。またいつものどんでん返しが待っています。

二十一里(約84キロメートル)の雪道を、約一日半で踏破した紋次郎の健脚ぶりには改めて驚嘆します。北国街道には、やはり雪が似合うのかもしれませんが、私は寒がりなのでパスしたいですね。
紋次郎に言わせると「この道がいい、あの道がいいなどと言えるご身分じゃねぇんで……」でしょうね。


おまけ

紋次郎の影を追う「北国街道を往く~三途の川は独りで渡れ~」(後編)

この芝生田の近く、大石村(長野県東御市)はあの江戸時代の名力士「雷電為右衛門・明和4年(1767年)1月 ~ 文政8年2月11日(1825年3月30日)」の出生地です。大体、紋次郎が生きた時代ですね。
上掲の写真は、佐久間象山の撰文、揮毫によって1861年に建立された碑です。ほとんど碑文が判読できなくなっているのですが、これは石片が勝負事に利益があるからと削り取られたためだそうです。また、雷電にあやかり強い子どもになってほしいと、削った破片を飲ました親もいたとか……。逆に、おなか壊さなかったかなあ(笑)。


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Re: 紋次郎の影を追う「北国街道を往く~三途の川は独りで渡れ~」(後編)

お夕様

おはようございます。

紋次郎の足跡を辿るのもいいものですね。
旅は本当にいいです。紋次郎も旅に明け暮れた渡世人
何処かあこがれがあります。

当方も江戸時代すごくにひかれます。出来れば戻りたい?くらいです。

池波正太郎、山本周五郎の作品を好んでいますが笹沢先生も素晴らしい。

TVも昔のは金をかけていますね。小道具ひとつとってもすごさを感じます。
中村敦夫氏の楊枝とばしも見事です。

またお邪魔させてください。

  • 20170928
  • まさし ♦-
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Re: 紋次郎の影を追う「北国街道を往く~三途の川は独りで渡れ~」(後編)

まさしさま、コメントをいただきありがとうございます。

今も昔も、人は旅に憧れを持つようです。江戸時代の人々もあの山を越えて……この海の向こうには……と、いろいろな想いをめぐらしたことでしょう。

第3話「峠に哭いた甲州路」のお妙さんは、「峠の向こうを見たい。」という願いが叶うことなく世を去ります。切ないですね。

紋次郎のあてのない旅は、庶民の遊興の旅とは真逆のものですが、憧れを持ってしまうのはなぜなんでしょうね。

  • 20170928
  • お夕 ♦wikz35BA
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  • 編集 ]
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