紋次郎気質

1972年、一世を風靡した中村敦夫演じる木枯し紋次郎。笹沢氏が生み出した紋次郎とを比較しながら、紋次郎の魅力に迫ります。

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“紋cafe”でいっぷく「大妻籠」

“紋cafe”でいっぷく「大妻籠」

“紋cafe”でいっぷく「大妻籠」
妻籠には何度か足を運び、宿泊したこともありますが、以前から気になっていた場所「大妻籠」に先日宿泊しました。以前、馬籠宿から妻籠宿まで歩いた時、大妻籠を通過したことがあり、ひなびた風情が記憶に残っていたのです。妻籠に「大」の一文字を加えているのですが、実際は人家も少ない集落です。

“紋cafe”でいっぷく「大妻籠」

大妻籠は妻籠宿と馬籠宿の間の宿で、この地区も国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。近年、妻籠も馬籠も観光地化されましたが、この大妻籠は奥まった立地ということもあり、昔の中山道の空気が閉じ込められている雰囲気があります。

昔からこの地には宿屋があったのですが、江戸幕府が街道を整備する際、より広い場所で宿場を……ということでつくられたのが、今の妻籠宿だということです。ですから、妻籠宿より古い歴史があるのです。

“紋cafe”でいっぷく「大妻籠」

街道近くの民宿のうち、今回お世話になったのは「つたむらや」さん。昔は養蚕をしていた家屋を民宿にされたと聞きました。そのお隣の「まるや」さんは、昔からの旅籠だそうです。

“紋cafe”でいっぷく「大妻籠」

「旅籠 つたむらや」と書かれたくぐり戸……身をかがめて入ると土間と囲炉裏があり、昔の空気感が漂っています。
民宿の方に伺うと、最近は海外からのお客さんの方が多いということで、その日もマレーシアのグループが6人お泊りでした。みなさん浴衣を着て、民宿前で記念撮影をされていました。

お部屋は街道に面していて、縁側に座ると街道筋の景色が見られ、旅籠気分が味わえました。素朴な佇まいの外観ですが、中は増築、改装が施されていて、快適に過ごせます。

夕食までには少し時間がありましたので、散策しました。狭い街道で人通りもなく、しっとりとした時間を過ごすことができました。

“紋cafe”でいっぷく「大妻籠」

夕食は自家製の野菜や魚がふんだんに使われていて、素朴ながらも味わいあるお料理でした。こちらではアイガモ農法でのお米作りもされていて、ご飯がおいしかったです。またどぶろくも作られていて、宿主さんのこだわりを感じました。

“紋cafe”でいっぷく「大妻籠」

食後は囲炉裏端で他のお客さんと交流……さすがにマレーシアの方との会話は難しかったですが、大分県から来られたというご夫婦と談笑。馬籠宿から歩いて来られたということです。ゆったりとした時間が流れました。

部屋にはテレビも時計もなく、外には小川が流れる水音と、虫の声……。縁側に座り聞き入っていますと、暗闇の向こうから犬が吠える声……。私の気配に吠えたのか、それとも熊?
夕食時に宿の人から聞いた話……「今日、集落近くに熊が出没したそうです。まあ、この辺まで来るのは珍しいんですけどね。」思い出して、そっと戸を閉めました。
この周辺では、野生の動物から作物を守るため、訓練された犬がパトロールをしているそうです。

“紋cafe”でいっぷく「大妻籠」

翌朝、宿の裏手に回る道を散歩しました。棚田はまだ稲刈りが済んでいないところもあり、実った穂が朝日に輝きます。

藤原家の古民家が見えました。近づいてみると隣のお家から、ニャンコが何匹か登場してお出迎え。

“紋cafe”でいっぷく「大妻籠」

飼い主のおばちゃんに挨拶して、古民家の中に入らせていただきました。17世紀の半ばの造りということで、長野県内に現存する古民家の中では最古級の古さということです。

“紋cafe”でいっぷく「大妻籠」

板葺きの屋根にはたくさんの石が置かれていました。
木曽路の家屋の特徴は「五街道細見・木曽路名所図絵」にも書かれています。

「山中に茅屋なくして、みな板葺なり。屋根には石を圧石にして、風を防ぐ科なり。寒気烈しきゆへ土壁なし。みな板壁なり……」

“紋cafe”でいっぷく「大妻籠」

先ほどのおばちゃんの話によりますと、「雨漏りがひどくてねぇ。少しは自分たちで直したりもしたんだけど……。」とのこと。昭和53年(1978)に県宝に指定されてはいるのですが、なかなか保存は難しいようです。

“紋cafe”でいっぷく「大妻籠」

大妻籠に漂う木曽路の風情は、紋次郎作品を味わうバックグラウンドの一つに加えられました。


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Re: “紋cafe”でいっぷく「大妻籠」

お久しぶりでござんす。
少しばかり時を費やしてしまいやした。

大妻籠、懐かしいですね。
馬籠から馬籠峠を越えると見えてくる集落ですね。
私も泊まった事はありません。
鄙びていて良い所だと思います。
つい、妻籠宿を目指してしまうので通過してばかりです。

秋の深まるこの時期に、また行ってみたいですね。
秋の妻籠は落ち着きますね。
民宿・越後屋は無くお土産屋さんになってしまったけど・・・

また寄らせていだきやす。
ずいぶんとお達者で、失礼いたしやす。

Re: “紋cafe”でいっぷく「大妻籠」

ぶんぶんさま、コメントをいただきありがとうございます。

ご無沙汰しておりやした。

今回は馬籠、妻籠間は歩きませんでしたが、いつかまた歩きたいと思います。
木曽街道の風情が残るいいところですね。

越後屋さんは、もう旅籠業はなさっていないんですか?一度だけでしたが、泊まることができてよかったです。

今回宿泊した「つたむらや」さんの若主人さんも、なかなか経営は大変だとおっしゃっていました。海外にもっと発信していきたいとのこと……。
時代は変わった……と思いました。

日本人より、日本の良さがわかる外国人が、どんどん増えていくかもしれませんね。

  • 20181006
  • お夕 ♦wikz35BA
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