紋次郎気質

1972年、一世を風靡した中村敦夫演じる木枯し紋次郎。笹沢氏が生み出した紋次郎とを比較しながら、紋次郎の魅力に迫ります。

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紋次郎の影を追う「落合宿」

紋次郎の影を追う「落合宿」

紋次郎の影を追う「落合宿」
落合宿は、中山道六十九次の44番目の宿場です。
五街道細見によりますと
「いにしへ落合五郎兼能と云ふ者居住の地なり。駅の西の方に杉野の大樹多くある林あり。その中に落合五郎が霊をまつる祠あり。」とあります。この落合家は木曽義仲の重要な家臣で、落合五郎城跡もあるようです。五街道細見を見る限り、かなり鄙びた宿場だったと思われます。戸数は75軒、本陣1軒、脇本陣1軒、旅籠は14軒で、馬籠宿より小さく、中津川宿の5分の1ほどです。

落合宿には、かなり昔に訪問したことがあります。今頃の記事で申し訳ないのですが、記憶が薄れていますので、間違いがあるかもしれません。ご容赦ください。

落合宿は十曲峠を挟んで、馬籠宿の次の宿場です。この十曲峠が信州と美濃の境界となります。

「白刃を縛る五日の掟」でのお捨は、十曲峠を越えられず、落合宿にはたどり着けませんでした。原作では「落合の恵泉寺の天保十一年の記録に『死亡せしお捨なる者の件、信州洞光寺に至急通知せり』とある。」と書かれています。
紋次郎はお捨の命を守れず、夕焼け空を眺めながら峠路を下っていきますますので、落合宿を通過したのでしょう。

紋次郎の影を追う「落合宿」

街道で目立つものといえば、大きく曲がったりっぱな松の木。お寺の松ということなので、「これは小説内にあった恵泉寺か?!」とテンションが上がりましたが「善昌寺(曹洞宗)」でした。
その昔、山門を覆っていたので「門冠の松」と呼ばれているそうです。

紋次郎の影を追う「落合宿」

この善昌寺は慶長5年(1600年)創建でしたが、明治24年の道路改修工事で寺の一部が道路となり、寺は東側へ……。そしてこの松だけは残され、樹齢450年だそうです。

紋次郎の影を追う「落合宿」

中山道はここから右に折れ中津川宿へと向かいます。(落合宿下町)

次に目立つのは、本陣の長い壁と立派な正門です。

紋次郎の影を追う「落合宿」

文化15年(1818年)に建造されたもので、庄屋として名字帯刀を許された井口家の屋敷です。玄関から上段の間までの内部や、加賀藩の前田家から火事見舞に拝領したという正門は当時のままだそうです。和宮もこの井口家で小休止をとったそうです。私が訪れたときは非公開でしたが、現在一般公開されているようです。

江戸時代の宿場は火事がつきもの。調べてみますと、文化元年(1804年)に44戸、同12年(1815年)にも55戸を焼失する二度の大火があったようです。全戸数のほとんどが火災に見舞われ、寒村での宿場の経営も大変だったことでしょう。

紋次郎の影を追う「落合宿」

本陣の向かいには脇本陣がありましたが、今は脇本陣跡の案内だけが立っています。

紋次郎の影を追う「落合宿」

紋次郎の影を追う「落合宿」

宿外れには道標や石仏たちが、旅の安全を見守るようにひっそりと立っていました。


さて、ここまで記事にしておいて今更なんですが、私にとって落合宿というと「十三人の刺客」なのです。おりしも大河ドラマでは「鎌倉殿の十三人」が放映中ですが……関係ないかな。

今まで何回も映画化や映像化されてきたようですが、私が観たのは三池崇史監督のリメイク版です。私にとっては衝撃的な映画で、ちょっとグロテスクなところは目を覆っていました。圧巻なのはラストの落合宿での戦闘シーン。13人に対する敵陣は200人超え。ありとあらゆる手段で斃していく13人。その激しい殺陣の中、やはり群を抜くのは松方弘樹さんでした。メリハリのある動きは、カッコイイの一語に尽き惚れ惚れしました。

この戦場となったのが、大金を積まれて買い取られ、要塞と化した落合宿です。落合宿の方々は、複雑なお気持ちで映画を観られたのではないでしょうか。この映画の設定は弘化元年(1844年)となっていますので、史実と合わせると三度目の災害(人災?)となりますね(笑)。

映画のロケ地は以前訪れた「庄内映画村」(現:スタジオセディック庄内オープンセット)です。
拙記事参照(http://kogarashi1940.blog10.fc2.com/blog-entry-125.html#more)

紋次郎の影を追う「落合宿」

*掲載の写真は、映画で使用された衣装の展示

訪れたときは、まさに「十三人の刺客」バージョンのオープンセットでした。リアリティーのあるセットの空気感は、いまだに忘れられません。殺伐感と、もの哀しさが入り混じった雰囲気は、紋次郎の世界と通じるところがあり、私は大興奮でした(笑)。未だにこの地は私の憧れの場所です。できることなら、ここに住まいしたいくらいです(ただし冬季以外)。


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