紋次郎気質

1972年、一世を風靡した中村敦夫演じる木枯し紋次郎。笹沢氏が生み出した紋次郎とを比較しながら、紋次郎の魅力に迫ります。

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“紋cafe”でいっぷく「旅の心得『旅行用心集』~狐狸にだまされない~」

“紋cafe”でいっぷく「旅の心得『旅行用心集』~狐狸にだまされない~」

“紋cafe”でいっぷく「旅の心得『旅行用心集』~狐狸にだまされない~」
今から約200年前の江戸時代に、八隅蘆菴が著した書籍の現代訳を再読しました。大分前に購入して、一部分だけ読んで「積読(つんどく)状態」だったのですが、最近しっかり読み直しました。

「旅行用心集」が世に出る40年前には「おかげ参り」が起こり、4~8月だけでも参詣者が207万人を超えたといいます。全国に伊勢講が組織されるのもこの頃で、その60年後、文政13年には5か月足らずで427万人と増加します。庶民の旅人気はうなぎ登りだったことがわかります。

庶民の旅のほとんどは、商用や観光が主な目的だったので、紋次郎の旅とはかなり様相が違います。しかし、用心すべきポイントは似ているところが多いです。

“紋cafe”でいっぷく「旅の心得『旅行用心集』~狐狸にだまされない~」

順不同で、面白いと思ったところから紹介したいと思います。

以前、怪異なものが好きだと明かしましたが、まずそのあたりから……。
「狐や狸に化かされる話」は昔から大変たくさんあり、そのほとんどは「道に迷う」ことです。この用心集にもありました。「山中でけものの類を近づけない方法」の中の一つに述べられています。

「一 狐や狸のしわざで、ふと道に迷うとか、あるいは急に暗くなったり、あるいは川がないところに川ができたり、門がないところで門が閉ざされたりするなど、いろいろ奇怪なことが起こったら、まず心を落ちつけ、煙草を吸うか休むかして、これまで来た道を思い出してみるのがよい。それでもわからないならば、もとの道をもどって人家に立ち寄り、ようすを聞いてみなさい。こうすれば狐や狸にだまされることはない。
すべて心を落ちつけるということは、旅行の間だけでなく、万事について重要なことである。」(「旅行用心集」より抜粋)

“紋cafe”でいっぷく「旅の心得『旅行用心集』~狐狸にだまされない~」

「心を落ちつけること」が最重要だと説いています。慌てたり動揺したりすると冷静に判断ができなくなり、余計に危険な方に進んでしまうということですね。平常心……その点、紋次郎はクリアしています。危機が迫る中でも平常心を失わず、冷静に状況を判断します。狐や狸に化かされる紋次郎はあり得ません。

八隅は「万事について重要なこと」と述べています。人生の旅路においても、感情に振り回されず心を落ちつけることは、不要なトラブルに巻き込まれない智慧ですよね。大事なことです。心したいと思います。


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Re: “紋cafe”でいっぷく「旅の心得『旅行用心集』~狐狸にだまされない~」

お蔭参りが周期的/爆発的ブームと成ったのにはいくつもの要因があると思いますが女性や低所得者層という「平時には絶対に旅行できなかった人々」の渇望が大きかったと考えています。
また『ブラタモリ』でも取り上げていましたが普及には御師の啓蒙活動が大きく、行事として講が村役人扱いとなったことなども挙げられます。
それに伴い「おのぼりさん」を狙った詐欺や美人局なども横行し、目的を達せずに帰郷した者の言い訳として記事で扱われておられる「化かされ話」も広まって行ったのではないでしょうか。ここらへんが神隠しや道祖神、逢魔時・結界などの民間信仰とは区別できる点です。
土産物として、伊勢に着いてから参詣人同士で地産農作物の種交換を行っていたことを特筆する学者もおります。

お蔭参りとは起源・隆盛・御師・伊勢うどん…どんなことでも好きなだけ掘り下げられ本が書ける文化テーマだと思っております。

  • 20220426
  • あもえな ♦3/VKSDZ2
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Re: “紋cafe”でいっぷく「旅の心得『旅行用心集』~狐狸にだまされない~」

あもえなさま、コメントをいただきありがとうございます。

お陰参りについては、「おかげ犬」の存在や、勝小吉の家出(お蔭参り)の話が面白いですね。
お伊勢さんを目指す民衆のエネルギーは、とてつもないものだったと思います。

時空を超えて、NHK番組「ドキュメント72時間」で取材していただきたいです(笑)。

  • 20220426
  • お夕 ♦wikz35BA
  • URL
  • 編集 ]
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